第24回「日本胎盤臨床医学会」大会開催
──「不思議な臓器、プラセンタの多様性と謎」をテーマに──
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬 眞彦)主催の第24回学術大会が、2018年11月25日(午前9時30分〜午後4時20分)、静岡県熱海市春日町のKKRホテル熱海・大宴会場「ラヴィ」で開催された。大会実行委員長は鄭 栄鳳氏((医)鳳栄会 清水スキンクリニック 院長)、同副委員長および総合司会は長瀬 眞彦氏(吉祥寺中医クリニック 院長)が務めた。 観光地としても全国有数な温泉郷での大会、そして昼休みには熱海ならではと言える温泉入浴のリクリエーションも盛り込まれた事もあって、医療、美容など様々な分野の関係者が詰めかけたにも関わらず、会場は非常にリラックスしたムードに包まれての開会となった。 今大会のテーマには「不思議な臓器、プラセンタの多様性と謎」が掲げられた。2007年以来会員数を増やして来た当学会ではあるが、昨今著しい発展・普及を遂げたプラセンタに対する新たな謎との対峙となるべき大会として、様々な疾患の治療で「多様性」を発揮するプラセンタの、謎と可能性を探求し続けるという理念を象徴したテーマと言えよう。
午前は基礎講演を皮切りに、臨床発表2本と招待講演を織り交ぜて、非常に内容の濃い講演が続いた。西谷 雅史氏(響きの杜クリニック 院長)による「プラセンタに対する誤解を解く」と題された臨床発表は、ランチョンセミナーの位置付けで行われたメーカーからの報告を含め、昨今問題視されたプラセンタの安全性に対する大きな不安を払拭する意味でも、非常に有意義なものであった。 また、続いて行われた杉本 錬堂氏(一般社団法人 天城流湯治法協会 代表理事)による招待講演は、既存の治療法とは明確に一線を画した斬新かつ明快な治療法の数々が紹介され、会場に詰めかけた来場者の高い関心を集めていた。
午後は招待講演の2本目からスタートし、4名の演者による公開討論会と言う、バリエーションに富んだ内容となった。 招待講演では、日々注目が高まる再生医療などの分野における安全性や臨床研究における諸問題と言う喫緊の問題に向き合うべく、法律と照らし合わせた非常に充実した内容の講演が注目を集めた。 続いて行われた公開討論会では、「プラセンタ療法を新たに導入する先生方への提言」と題し、長年に渡りプラセンタを治療に取り入れて来た演者4名と司会者による経験に裏打ちされた貴重な意見交換がなされ、プラセンタを治療に取り入れて行こうとする聴衆への明快・的確なアドバイスとなった。
プラセンタの安全性が問われる大きな問題が起きた後の大会と言う事もあり、会場全体では一日を通して活発な意見交換なども見られた。これらの事からも、プラセンタに対する注目の高さが伺える大会になったと言えよう。
〔講演の演題及び演者〕
〔基調講演〕 | 胎盤機能の多様性と胎盤エキス薬理作用の多様性 〜外用剤を中心に〜 スノーデン株式会社 執行委員 大石 昌己 |
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〔臨床発表 1〕 |
プラセンタに対する誤解を解く (Ⅱ) |
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〔臨床発表 2〕 | 数年連日のようにラエンネック注射を打ち続けている症例の検討 川口メディカルクリニック 院長 川口 光彦 |
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〔招待講演〕 |
西洋医学と代替医学の融合におけるプラセンタの可能性 |
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〔招待講演〕 |
再生医療等安全性確保法と臨床研究法について |
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〔公開討論会〕 |
プラセンタ療法を新たに導入する先生方への提言 |