第6回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。
医師・医療関係者など80余名が参集
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第6回学術大会が、2009年11月15日(午前9時40分?午後4時)、八百治博多ホテル(福岡市・博多駅前)に医師・医療従事者・健康産業関係者・一般会員など80余名を集めて開催された。講演は招待講演1題、教育講演2題、研究発表3題を数え、それぞれ質疑応答も活発に行われた。
本年は胎盤療法の創始者であり、現在使われている注射薬「ラエンネック」の開発者でもある稗田憲太郎博士の生誕110周年に当たり、また博士が久留米大学で教鞭をとられたことから、博士ゆかりの博多での学術大会開催となった。そのため講演ではプラセンタ療法の歴史をたどり、現代医学におけるプラセンタ療法の積極的な役割に言及する演題が目立ったが、午後のコーヒーブレークの時間には稗田博士の孫である稗田圭一郎氏(医療法人五常会 弦巻メンタルクリニック院長)から、博士の耳新しいエピソードが披露されて聴講者の関心を呼んだ。
講演に先立ち開会挨拶には地元の高嶋雅樹氏(高嶋クリニック院長)が立ち、プラセンタ療法は近年九州を初め全国的に広がりを見せ、いよいよ多くの診療科へ浸透してきているので、互いに治療成果を検証しあい、正しい療法の更なる普及を期したい。また、当研究会の活動を通じてプラセンタ療法を一層確かなものへと高めることにより、医療を通じて社会的役割を果たしていきたいと抱負を語った。
今大会の招待講演には久留米大学医学部で稗田教授の直弟子として薫陶を受けた廣谷光一郎氏(ヘルスコンサルタント)が招かれ、稗田博士の熱血漢的な人柄や教育姿勢、研究への執念、胎盤漿療法の臨床成績などが披瀝された。
その他、プラセンタ療法への理解を深めるための教育講演2題、医療現場で役立つ知識や技術に関する研究発表3題が並び、いずれの講演も示唆に富むものとなった。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | 生誕110周年 明日の医療を導く稗田博士の業績 株式会社ホワイズ 代表取締役、ヘルスコンサルタント 廣谷 光一郎 |
---|---|
〔教育講演1〕 | これからのプラセンタ療法 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 |
〔教育講演2〕 | 稗田憲太郎先生と再生医療 ――ラエンネックの効果とHGFの効果の共通点 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | 酸化・炎症とプラセンタエキス スノーデン株式会社執行役員 薬粧事業部長 大石 真己 |
〔研究発表2〕 | 当院におけるプラセンタ療法の実際 レリーブル自然医療クリニック 院長 山上 二郎 |
〔研究発表3〕 | 関節リウマチにおけるプラセンタの効果例の提示 南砂町駅前クリニック 院長 山田 荘太郎 |