第7回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。
医師・医療関係者など130余名が参集
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第7回学術大会が、2010年5月23日(午前9時30分~午後5時)、東京ステーションコンファレンス(東京・丸の内)に医師・医療従事者・健康産業関係者・一般会員など120余名を集めて開催された。講演は招待講演3題、教育講演1題、研究発表5題を数え、休憩時間には企業展示説明会も大勢の人で埋った。
プラセンタ療法の普及に伴う機能性解明への関心の高まりを受けて、招待講演では再生医学の一環をなすメダカを用いた肝臓の研究のほか、韓国の大学から招いた2人の研究者により同国におけるプラセンタ療法の基礎・応用研究の最新成果が発表された。
研究発表は、プラセンタが特定の診療科に限らずさまざまな医療分野で活用されている現況を反映して、整形外科、耳鼻咽喉科、内科、婦人科、歯科の医師により、応用の実際と症例の考察が披瀝された。
また、本年はわが国におけるプラセンタ療法の先駆けとして注射薬「メルスモン」の製造を守り抜いてきたメルスモン製薬㈱の創業60周年に当たるところから、昨年秋に竣工した同社の新工場(埼玉県行田市)の概要が紹介され、また教育講演では、同社が果たしてきた注射薬供給の歴史的意義と、一層増大する医療面での今日的役割について言及された。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演1〕 | 小型魚類メダカを用いた肝臓研究 東京医科歯科大学 教授 仁科 博史 |
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〔招待講演2〕 | ベンゾ[a]ピレンに曝露されたラットにおける胎盤抽出物の抗酸化作用および抗炎症作用 高麗大学大学院学科 副教授 Donggeun Sul Ph.D. |
〔招待講演3〕 | 閉経後症状、エストラジオール、卵胞刺激ホルモンに対するヒト胎盤抽出物の効果:多施設無作為二重盲検法 仁濟大学校医科大学 山渓白病院 家庭医療科 助教授 Seon Yeong Lee M.D., m.p.h., Ph.D. |
〔教育講演〕 | メルスモン注射薬の歴史と効果的な使い方 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | 当クリニックにおける腰部脊柱管狭窄症に対するプラセンタ療法の治療効果 清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一 |
〔研究発表2〕 | 耳鼻科領域におけるプラセンタの使用経験 きたにし耳鼻咽喉科 院長 北西 剛 |
〔研究発表3〕 | 当院におけるプラセンタ療法の現況 ――更年期障害を中心として アキラレディスクリニック 院長 伊藤 昭 |
〔研究発表4〕 | 当クリニックでおこなっている婦人科疾患に対するプラセンタ療法 きたのはら女性クリニック 院長 北野原 正高 |
〔研究発表5〕 | プラセンタ療法――歯科医療への応用 熊倉歯科 院長 熊倉 正和 |