第17回「日本胎盤臨床医学会」大会開催 - 一般財団法人 日本プラセンタ医学会

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学術集会

第17回「日本胎盤臨床医学会」大会開催

医師、歯科医、美容・健康産業関係者150名余が参集

日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第17回学術大会は2015年5月24日(午前9時30分〜午後17時20分)、東京・お茶の水「ソラシティーカンファレンスセンター」(ソラシティーホール)に医師、歯科医、美容・健康産業関係者を集めて開催された。大会実行委員長は馬渕茂樹氏(東京トータルライフクリニック 院長)、同副委員長と総合司会を渡邊千春氏(千春皮フ科クリニック 院長)が務めた。

プラセンタ療法の新たな展開を期して馬渕実行委員長が掲げた「『治す医療』から『予防し、治し、支える医療』へのパラダイム転換」という今大会のテーマが共感を呼び、今大会の参加者は150名余を数え、11題のプログラムはいずれも充実したものとなった。

毎回好評の招待講演は大会のテーマに沿って2題組まれ、食生活のフィールドワークで世界的に著名な家森幸男京都大学名誉教授(武庫川女子大学国際健康開発研究所所長)による「きれいで長寿になれる栄養学──和食をアンチエイジング食にするために」は、多様な調査資料と研究成果を援用しつつ、健康長寿には「米・大豆・魚」中心の和食をベースにミネラルの多い乳製品をプラスする「東西融合」が有効であるとする論考は具体的で、説得力に富むものとなった。

招待講演2 題目は、竹重俊文所長(一般財団法人地域ケア総合研究所)による「“誰もが住み慣れた地域で暮らすこと”を支援する」が組まれた。現在約800 万人と言われる団塊の世代が75 歳に到達し、後期高齢者人口が全人口の4 人に1人にまで膨れ上がり超高齢化社会が訪れる「2025 年問題」に向けて、地域包括ケアシステムをどのように組み上げていくべきか。その問題点と対策を「医療・介護・地域」という三者の“協働”の面から論究して関心を呼んだ。

また、今回は特例として田村忠司氏(株式会社ヘルシーパス社長)を演者に迎え、「医療機関におけるサプリメントの活用法」と題するランチョンセミナーが行われた。医療機関でのサプリメントや医療機器の販売規制が解かれることになったことを受けて、どんなものを揃えるべきかの選別基準、導入に際してのスタッフ教育、患者への周知法などについて豊富な具体例を示して説明がなされ、会場では真剣にメモを取る姿が目立った。

研究発表は次のとおり「指定演題」4題、「臨床発表」4題が行われた。

【指定演題】

「予防・治療・在宅におけるプラセンタの有効性」
藤 純一郞(東京トータルライフクリニック)

「プラセンタツボ注射の眼科治療への応用」
熊谷 和久(熊谷医院 院長)

「プラセンタ(メルスモンR)の作用機序」
高橋 良樹(メルスモン製薬株式会社 研究所所長)

「当院におけるプラセンタ組織療法(埋没療法)の変遷と現況」
原 靖(原クリニック 院長)

【臨床発表】

「気管支喘息に対するプラセンタの効果」
杉原 徳彦(医療法人社団仁友会 仁友クリニック 院長)

「歯科の材料アレルギーとプラセンタ療法の効果について」
丹羽 祐子(医療法人社団橋本会 橋本歯科医院 院長)

「当院におけるプラセンタ治療の実際―精神科領域での可能性について」
上田 容子(神楽坂ストレスクリニック 院長)

「皮膚科・美容皮膚科分野でのプラセンタ療法」
渡邊 千春(千春皮フ科クリニック 院長)