第13回「日本胎盤臨床研究会」大会開催 - 一般財団法人 日本プラセンタ医学会

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学術集会

第13回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

医師、医療・美容・健康産業関係者120名余が参集、公開討論会も

設立6年目を迎えた今春、社会的役割の拡大と会員の増加に伴い「一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(代表理事・長瀬眞彦氏)」へと組織変更した同会主催の第13回学術大会が、2013年5月19日(午前9時30分~午後5時50分)、東京ステーションコンファレンス5階の会場に医師・歯科医・獣医、美容・健康産業関係者など120名余を集めて開催された。

大会実行委員長は清水伸一氏(清水整形外科クリニック 院長)、大会実行副委員長並びに総合司会は上田容子氏(神楽坂ストレスクリニック 院長)が務めた。

時宜を得たテーマで好評の招待講演は、今回は「生体時計の謎に迫る」と題して東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科の大塚邦明教授が行い、あらゆる生理現象や疾患に関与するとして近年改めて注目を集める生体時計の世界的研究の現状と、生体時計を活用した健康増進法に至るまでを多くの資料を元に詳述した。

吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)の特別講演は、普及期を経たプラセンタ医療を更に深化させ医療現場に浸透させるために、関係者全てがプラセンタ療法の真髄を認識して至適な用法を工夫するとともに、多様な症例を丹念に蓄積していくべき必要性が述べられた。

研究発表は、基礎研究分野から1題、治療面では内科分野から2題、サプリメントの活用法が1題あり、日常の医療を通じてエビデンスの構築が図られている実情を立証する発表となった。その他に1題、視野を海外の論文にまで広げたプラセンタ研究の実情を紹介する論考があった。

また前回、前々回とも反響が大きかったことを受け、今回も3回目の試みとして司会者2名と6名のパネリスト、及び会場の参加者を交えた「公開討論会」が行われた。プラセンタ医療の更なる活用と充実のために学会としてプラセンタ療法のガイドラインを構築すべき時期に来ているという認識に立ち、前半では診療科別の標準的な治療法の実際、後半では事前に同医学会会員に対して行ったアンケート「疾患別プラセンタ治療の方法と効果」の集計結果に対する討論と意見交換が1時間半にわたり行われた。

◆認定医試験を実施

今大会では、日本胎盤臨床医学会が創設した認定医制度の第1回試験が会場の一角で行われ、大勢の医師が受験した。今後、試験は順次機会を設けて実施されるが、これはプラセンタ医療の質的向上と同時に、患者にとっての安心と安全を保証することに寄与するための制度で、他の認定基準も満たした場合に認定医資格が与えられることになる。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 生体時計の謎に迫る
東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科教授 大塚 邦明
〔特別講演〕 日本胎盤臨床研究会大会を振り返って――後編
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 豚胎盤抽出物(プラセンタエキス末)の抗疲労効果
株式会社ホルス代表取締役社長・医学博士・薬剤師 三井 幸雄
〔研究発表2〕 プラセンタ療法による肝疾患加療の経験
ますなが医院院長 増永 荘平
〔研究発表3〕 不整脈疾患へのプラセンタ療法の効果
医療法人トータルライフ医療会 東京トータルライフクリニック院長 馬渕 茂樹
〔研究発表4〕 胎盤て?――プラセンタサプリメントについて考える
清水整形外科クリニック院長 清水 伸一
〔研究発表5〕 古今東西の文献からみたプラセンタ療法の効果
吉祥寺中医クリニック院長 長瀬 眞彦
〔公開討論会〕 テーマ:プラセンタ療法のガイドライン構築ヘ向けて―現状と課題
司会:長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック院長)
清水 伸一(清水整形外科クリニック院長)
パネリスト:
  • 皮膚科・整形外科:上野 正樹(上野医院院長)
  • 産婦人科・内科:北野原 正高(きたのはら女性クリニック院長)
  • 精神科・心療内科:稗田 圭一郎(医療法人五常会 鶴巻メンタルクリニック院長)
  • 整形外科:森山 和幸(医療法人恵有会 森山整形外科医院院長)
  • 内科・リウマチ科:山田 荘太郎(南砂町駅前クリニック院長)
  • 皮膚科:渡辺 千春(千春皮膚科クリニック院長)