第32回「日本プラセンタ医学会」大会開催
ー「心身共に健康で美しく歳を重ね終焉を迎えるためには」をテーマにー──
とかく巷では「プラセンタの使用=アンチエイジング」という印象が先行する。
アンチエイジング作用はいわずもがな、各疾患の治療としてプラセンタの有効性は多々ある。
しかし延命を望むものの、終焉は必ず訪れる。
終焉を迎える日を想像しつつ、日々を美しく生きたい…
今回のプログラムは、この想いを具現化したと言えよう。
招待講演では、山口大学産科婦人科学講座教授の杉野法広先生に
「生殖医療とアンチエイジングホルモン・メラトニン」。
特別講演では、山口大学国際総合科学部教授小川仁志先生に
「人生100年時代の〈老い〉を哲学する~美と性、そして死~」として、
アンチエイジングと死の相反する両面からの専門的知見を伺った。
また、維新の志士を数多く輩出した山口県での開催でもあり、
宇部フロンティア大学 特命教授 内田鉄平先生に維新を中心に山口の歴史を講演頂いた。
心身共に健康で美しく歳を重ね終焉を迎える…、そのヒントを得られた有意義な大会であった。
(大会実行委員長 長瀬眞彦)
第31回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「プラセンタ療法の発展に向けて」をテーマに──
今回のテーマは「プラセンタ療法の発展に向けて~もう一度臨床に立ち返ってみる~」としました。
理由は、私(長瀬眞彦大会実行委員長)が理事長に就任した時に掲げた日本胎盤臨床医学会の5つの活動目標が
未だ不十分にしても、ある程度達成出来たことで、もう一度臨床に立ち返ろうという気持ちからです。
指定演題は全てこのテーマに沿っています。
今後のプラセンタ医学発展のビジョンを提示する目的では、招待講演として、高江正道先生(聖マリアンナ医科大学
産婦人科学教授)に「小児・AYA世代がん患者に対するがん・生殖医療の現状と課題」、笛木司先生(松花堂マツヤ
薬局・東邦大学医学部 東洋医学研究室・名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学)に「紫河車雑話」、また、特別
講演として中畑泰和先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 神経機能学分野准教授)に「ヒト胎盤抽出の効果に
関する基礎研究~皮膚細胞への影響~」のお話を頂けることになりました。いずれも、それぞれの分野で第一人者の
先生方です。
プラセンタ療法の有効性をより明確にし、それにより多くの病に苦しむ人々の症状改善に寄与することを目指して
いくのは、理事長が変わっても引き継がれてゆく、当学会の根幹をなすスピリットです。
中村光伸新理事長共々、「日本プラセンタ医学会」を引き続き宜しくお願い申し上げます。
(大会実行委員長 長瀬眞彦)
〔講演の演題及び演者〕
〔指定演題1〕 |
『大学病院へのヒト胎盤由来成分含有製剤導入の試み』 一般財団法人 Nightingale 代表理事) |
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〔指定演題2〕 |
『私のプラセンタ治療』 川口 光彦(医療法人 川口内科 院長・理事長) |
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〔指定演題3〕 |
『プラセンタ組織療法の現在地』 原 靖(原クリニック 院長) |
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〔指定講演4〕 |
『日本におけるプラセンタ医学の発展~日本胎盤医療研究会から日本プラセンタ医学会へ~』 長瀬 眞彦(一財)東邦医療振興財団 理事長/吉祥寺中医クリニック 院長 順天堂大学医学部 医学教育研究室) |
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〔ランチョンセミナー〕 |
『日本初のプラセンタエキス抽出法「W酵素分解抽出法」とは』 宮田 哲会(株式会社UTP 企画本部 執行役員 企画本部長) |
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〔パネルディスカッション〕 |
『今後のプラセンタ療法の発展へ向けてー現時点での課題にスポットライトを当てるー』 司会:長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック 院長) 西谷 雅史(響きの杜クリニック 院長) |
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〔特別講演〕 |
『ヒト胎盤抽出液の効果に関する基礎研究~皮膚細胞への影響~』 中畑 泰和(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 神経機能学分野 准教授) |
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〔招待講演〕 |
『小児・AYA世代がん患者に対するがん・生殖医療の現状と課題』 高江 正道(聖マリアンナ医科大学産婦人科学 教授)
『「紫河車」雑話』 笛木 司(松花堂マツヤ薬局 代表取締役/東洋大学医学部 東洋医学研究室 客員講師 /名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野 研究員) |
第30回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「免疫力を高めるアプローチ~この時代を乗り切るために~」をテーマに──
今大会の掲げられたテーマは『この時代を乗り切るために』。
この「時代」にはいくつかの意味を込めている。ひとつは、メインテーマでもある「新型コロナウイルスの時代を
乗り切るため」に。免疫力を高めるアプローチを模索・探求し、今後のプラセンタ診療の可能性を探ることを目的とした。
もうひとつは、新型コロナウイルスによる「日常の診療を難しくしているこの時代を乗り切るために」である。
我ら医療従事者の困難を極める現場での創意工夫を共有することで診療への活力を目指す。
招待講演は、東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座小児外科学分野 教授 和田基氏による「胎児と腸管不全の
消化管免疫」。指定演題は、プラセンタの抗炎症・抗酸化効果、免疫調整について最新の知見について、
また当学会理事の西谷雅史氏による「未病から治療できる統合医療施設」の概要も紹介した。
今大会の新しい試みとして、テーブルディスカッションを行った。5~6人に別れディスカッションで得られた意見を
テーブル毎に発表。一人一人が意見を出し合い「絆」を深めたことは『この時代を乗り切るために』、有意義なもので
あったと言えよう。
〔講演の演題及び演者〕
〔指定演題1〕 |
『未病から治療のできる統合医療施設の実現に向けて』 |
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〔指定演題2〕 |
『ラエンネックのNASHにおける線維化抑制効果』 平野 栄一(株式会社日本生物製剤ラエンネック再生医療研究センター Senior Scientist) |
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〔指定演題3〕 |
『胎盤の不思議な機能:免疫調整』 大石 真巳(スノーデン株式会社 開発本部バイオ研究室 部長) |
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〔指定講演4〕 |
『ヒアルロン酸の抗酸化物質に対する活性増強効果 ‐ヒアルロン酸含有飲料における検討からの考察‐』 守屋 美恵(メルスモン製薬株式会社 開発部 部長) |
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〔ランチョンセミナー〕 |
『アマゾン熱帯雨林の民間医 シャーマンの伝統療法』 吉野 朝(株式会社サポートジャングルクラブ 代表取締役) |
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〔招待講演〕 |
『胎児と腸管不全の消化管免疫』 和田 基(東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座小児外科学分野 教授) |
第29回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「健康寿命を延ばせ! 動ける体とプラセンタ~コロナ免疫力とプラセンタ~」をテーマに──
近年重要視される“健康寿命”。長寿は医学が目指すメインテーマのひとつではあるが、進みつつある高齢化社会
では、真に重要なのは健康寿命であり、これを幸福寿命と言う人もいる。高齢化社会の問題点は言うまでもないこと
だが…、あえて断言する「高齢化社会=負の社会」ではないと。
「高齢化社会=多く知的財産が満ち溢れた正の社会」であり、その実現が医学の進む道である。医学の進歩と高齢
化社会は対である。ゆえに高齢化社会が進むにつれ、生活が豊かになるのが本来の医学の在り方と言えよう。
前述の解答一つが今大会テーマに掲げた「健康寿命を延ばせ!」である。イメージは、元気でパワフルな90歳が持つ
知識と経験を、後続のしっかり若い70歳に伝授し、生産性をガンガン上げる社会である。高齢者は国の財産、高齢者
が多い国ほど素晴らしい国、それが未来の姿であると願いたい。
“健康寿命”は、身体のあらゆる機能を保全または復活させることであるが、たやすく維持できるものではない。
ここでプラセンタは、アンカードラッグ(適切な表現か悩むところだが)のひとつとなりえるものである。
その可能性を模索すべく熟慮された講演と演題。これからの医師に必要可決である、患者を全身で捉える“健康寿命”
の道を考える大きなヒントを与えたと言えよう。
〔講演の演題及び演者〕
〔指定演題1・2〕 |
指定演題1『Covid-19に対するプラセンタ療法の医療的知見について』
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〔指定演題3・4〕 |
『Russian experience of Laennec administration in patients after COVID-19』 Dr. Alexander Chuchalin(Doctor of Medicine, Professor Scientist of the Russian Academy of Sciences) |
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〔ランチョンセミナー〕 |
『"海外の未承認医薬品の扱いに伴う輸入確認証とは ー患者に処方する際の医師の責任、増加する偽薬と医師のリスクー』 |
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〔招待講演〕 |
『「血管」を鍛えると超健康になる!』 池谷 敏郎(医療法人社団池谷医院 院長 / 東京医科大学客員 講師) |
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〔指定演題5・6・7〕 |
指定演題5『女性が更年期以降を幸年期とするために』 宗田 聡(広尾レディース 院長 / 東京慈恵会医科大学産婦人科 非常勤講師)
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2021年秋の臨時学術大会開催
──「コロナ禍においてプラセンタ療法ができること」をテーマに──
〔講演の演題及び演者〕
〔指定演題1〕 |
『肝疾患に対するプラセンタ治療について ーウイルス性疾患が撲滅されていく時代の中で、 プラセンタ医療の意義についてー』 |
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〔指定演題2〕 |
『プラセンタ組織 (胎盤埋没)療法について』 原 靖(原クリニック 院長) |
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〔指定演題3〕 |
『耳鼻咽喉科領域におけるプラセンタ治療の応用』 北西 剛(きたにし耳鼻咽喉科 院長) |
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〔指定演題4〕 |
『美容と健康寿命 アンカードラッグのプラセンタ』 中村 光伸(医療法人最匠会・理事長/光伸メディカルクリニック・院長) |
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〔指定演題5〕 |
『日本胎盤臨床医学会のこれから』 長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック・院長/順天堂大学医学部医学教育研究室) |
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〔パネルディスカッション〕 |
パネルディスカッション1『プラセンタ療法と睡眠』 上田 容子 (医)美帆会 神楽坂ストレスクリニック 院長 ) 稗田 圭一郎 (医)五常会 鶴巻メンタルクリニック 院長)
パネルディスカッション2『プラセンタ療法と更年期障害』 北野原 正高 (きたのはら女性クリニック 院長) 西谷 雅史 (響きの杜クリニック 院長) |
第26回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「Toward resilience and well-being(健康と幸福への回復にむけて)」をテーマに──
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬 眞彦)主催の第26回学術大会が、2019年11月3日(午前10時〜午後4時3分)、広島市の広島国際会議場「コスモス」で開催された。大会実行委員長は上田 容子氏(医療法人社団 美帆会 神楽坂ストレスクリニック院長)、同副委員長および総合司会は中島 真太郎氏(広島大腸肛門クリニック院長)が務めた。 今大会のテーマには「Toward resilience and well-being(健康と幸福への回復にむけて)」とされた。人は生涯において様々な困難や病気に遭遇し、最終的には一人の例外もなく神に召されるが、どんな人生を歩んでいくのかは十人十色。挫折や病気があっても回復・治癒すると、以前よりもたおやかに前進していけるようなことがあり、プラセンタ療法を日々行っている医療者は、目の前の患者様のQOLが向上する、人生が好転していく事をしばしば体験する。今回は、プラセンタの有用性に踏み込むために、臨床および基礎研究からの発表とともに、最新文献の紹介、いまだに誤解や偏見があり臨床に於いて遭遇する苦労や問題点にも触れた。 招待講演は、「睡眠」研究の第一人者である筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長・教授である柳沢正史先生による「睡眠覚醒の謎に挑む」と、「腸内細菌」研究の第一人者である広島大学病院感染科教授である大毛宏喜先生による「腸内細菌を味方にするには」が行われた。 故・松下幸之助は戦後復興の最も目覚ましい都市は広島で、原爆による放射能の影響で75年間は草木も生えないと言われていたのに、広島の人々の再建の意志が強かったからこそ、見事な復興を遂げたと言及している。くじけることなく志さえ失わなければ困難は発展の契機となると訴え「順境よし、逆境さらによし」と言ったそう。そのresilienceはプラセンタ療法においても認めることができ、そしてwell-being(健康と幸福)への架け橋になる。たくましく復興した強く美しい街 広島での開催にふさわしい、参加者は最後まで席を立つことなく各演題に聞き入り、充実した大会となった。ちなみに懇親会に参加されたご高名な科学者である方から、こんなに楽しい学会は初めてだとのお言葉をいただいた。
〔講演の演題及び演者〕
〔基礎指定演題〕 |
ヒト網膜血管内皮細胞の酸化ストレス障害に対するメルスモンの防御効果 メルスモン製薬株式会社研究所 高橋 良樹 |
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〔指定演題1〕 |
個別指導で注意したいプラセンタ治療について ~保険診療でのプラセンタ注射の適正な治療とは~ 医療法人 川口内科院長 川口 光彦 |
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〔指定演題2〕 |
日々の診療におけるプラセンタ療法の有用 ~アンチプラセンタの逆風をプラスに~ 医療法人 いぶき会 針間産婦人科院長 金子 法子 |
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〔指定演題3〕 |
獣医学領域におけるプラセンタ療法 渡邊動物病院院長 渡邊 正俊 |
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〔指定演題4〕 |
プラセンタ療法 最新文献の紹介 吉祥寺中医クリニック院長 長瀬 眞彦 |
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〔招待講演1〕 |
腸内細菌との上手な付き合い方 広島大学病院感染症科教授 大毛 宏喜 |
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〔招待講演2〕 |
睡眠覚醒の謎に挑む 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長 教授 柳沢 正史 |
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〔ディスカッション〕 | プラセンタについて引っかかっている事を明らかにしよう 司会 : 神楽坂ストレスクリニック 院長 上田 容子 パネラー(50音順) : 石河 二郎 / 鄭 栄鳳 / 西谷 雅史 |
第25回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「美と健康とプラセンタ治療」をテーマに──
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬 眞彦)主催の第25回学術大会が、2019年5月12日(午前9時30分〜午後4時40分)、東京都千代田区のソラシティカンファレンスセンターホールで開催された。大会実行委員長は渡邊 千春氏(医療法人 千春会 千春皮フ科クリニック理事長・院長)、同副委員長および総合司会は稗田 圭一郎氏(医療法人 五常会 鶴巻メンタルクリニック 院長)が務めた。 今大会のテーマには「美と健康のプラセンタ治療」が掲げられた。2020年に日本では女性の半数以上が50歳以上となり、超高齢化と少子化が同時に進行すると予想されている。しかし、寿命を延ばすだけでなく、いかにその生活を健康的なものにするか、また、年齢を重ねるにしたがって、内面および外面の健康、美を獲得するための働きかけが求められる。幸福な社会のベースとなる予防医療、体と心の健康長寿をめざし、歯科、内科、美容皮フ科、精神科、婦人科医師などの発表から、プラセンタ治療の実際に迫る大会となった。
午前は、2本の海外講演報告(ロシア講演報告、モンゴル講演報告)を皮切りに、さまざまな分野から5本の指定演題が発表された。午前中最後の指定演題5では、ロシアのエレナ・フェデンコ医師による「ロシアにおけるアトピー性皮膚炎へのラエンネック(プラセンタ)の臨床報告」があった。
午後は6・7本目の指定演題発表に続いて、NCI(米国国立がん研究所)主任研究員、小林久隆医師による招待講演「がんの近赤外線免疫療法」が行われた。がんの近赤外線(光)免疫療法は、がん細胞に結合する抗体に、近赤外光線の光で化学反応を起こす物質(IR700)を付け、注射で体内に入れると、抗体は血流に乗ってがん細胞に付着する。そこにランプや内視鏡で近赤外光線を当てると、物質(IR700)が熱を発してがんの細胞膜を破壊する。正常細胞に害を与えず、がん細胞だけを死滅させる選択性が極めて高い治療法である。講演では、がんの細胞膜が破壊される瞬間の動画が紹介され、会場全体が一瞬どよめいた。 そして、5名の症例報告者による症例研究ディスカッション「興味深い症例について」では、プラセンタの臨床におけるさまざまな問題について真摯な討論が行われた。 会場からの質問や意見も多く、さらにプラセンタへの関心が深まる大会となった。
〔講演の演題及び演者〕
〔海外講演報告1〕 | ロシア講演報告 医療法人 千春会 千春皮フ科クリニック理事長・院長 渡邊 千春 |
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〔海外講演報告2〕 |
モンゴル講演報告 |
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〔指定演題1〕 | 現在の歯科診療とプラセンタ 熊倉歯科 院長 熊倉 正和 |
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〔指定演題2〕 |
美と健康寿命とプラセンタ |
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〔指定演題3〕 |
骨盤底障害とGMS(genitourinary syndrome of menopause )の診断と管理 |
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〔指定演題4〕 |
在宅での看取りと美 |
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〔指定演題5〕 | Russian experience of Laennec in the case of Atopic Dermatitis Head of allergic and immune skin disease department Fedenko,Elena,M.D. |
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〔ランチョンセミナー1〕 | Well-Aging/経口型成長ホルモン分泌促進剤 PRSS.Japan株式会社 ジェネラルマネージャー 木村 英正 |
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〔ランチョンセミナー2〕 | 赤鹿の臍帯血から採取した成長因子を含む化粧品 医療法人 青泉会 今泉スキンクリニック 院長 今泉 明子 |
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〔指定演題6〕 | 老齢マウスの記憶における新規ブタ胎盤抽出物の影響 株式会社 日本生物製剤 研究所 研究所長 平野 栄一 |
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〔指定演題7〕 | 精神科における代替療法 当院での実践について 神楽坂ストレスクリニック 院長 上田 容子 |
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〔招待講演〕 | がんの近赤外線免疫療法 分子イメージングプログラム・米国国立がん研究所・米国国立衛生研究所 小林 久隆 |
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〔症例研究ディスカッション〕 | 興味深い症例について 司会 : 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 症例報告者(50音順) : 北西 剛 小早川 裕之 鄭 栄鳳 古田 一徳 増永 荘平 |
第24回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「不思議な臓器、プラセンタの多様性と謎」をテーマに──
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬 眞彦)主催の第24回学術大会が、2018年11月25日(午前9時30分〜午後4時20分)、静岡県熱海市春日町のKKRホテル熱海・大宴会場「ラヴィ」で開催された。大会実行委員長は鄭 栄鳳氏((医)鳳栄会 清水スキンクリニック 院長)、同副委員長および総合司会は長瀬 眞彦氏(吉祥寺中医クリニック 院長)が務めた。 観光地としても全国有数な温泉郷での大会、そして昼休みには熱海ならではと言える温泉入浴のリクリエーションも盛り込まれた事もあって、医療、美容など様々な分野の関係者が詰めかけたにも関わらず、会場は非常にリラックスしたムードに包まれての開会となった。 今大会のテーマには「不思議な臓器、プラセンタの多様性と謎」が掲げられた。2007年以来会員数を増やして来た当学会ではあるが、昨今著しい発展・普及を遂げたプラセンタに対する新たな謎との対峙となるべき大会として、様々な疾患の治療で「多様性」を発揮するプラセンタの、謎と可能性を探求し続けるという理念を象徴したテーマと言えよう。
午前は基礎講演を皮切りに、臨床発表2本と招待講演を織り交ぜて、非常に内容の濃い講演が続いた。西谷 雅史氏(響きの杜クリニック 院長)による「プラセンタに対する誤解を解く」と題された臨床発表は、ランチョンセミナーの位置付けで行われたメーカーからの報告を含め、昨今問題視されたプラセンタの安全性に対する大きな不安を払拭する意味でも、非常に有意義なものであった。 また、続いて行われた杉本 錬堂氏(一般社団法人 天城流湯治法協会 代表理事)による招待講演は、既存の治療法とは明確に一線を画した斬新かつ明快な治療法の数々が紹介され、会場に詰めかけた来場者の高い関心を集めていた。
午後は招待講演の2本目からスタートし、4名の演者による公開討論会と言う、バリエーションに富んだ内容となった。 招待講演では、日々注目が高まる再生医療などの分野における安全性や臨床研究における諸問題と言う喫緊の問題に向き合うべく、法律と照らし合わせた非常に充実した内容の講演が注目を集めた。 続いて行われた公開討論会では、「プラセンタ療法を新たに導入する先生方への提言」と題し、長年に渡りプラセンタを治療に取り入れて来た演者4名と司会者による経験に裏打ちされた貴重な意見交換がなされ、プラセンタを治療に取り入れて行こうとする聴衆への明快・的確なアドバイスとなった。
プラセンタの安全性が問われる大きな問題が起きた後の大会と言う事もあり、会場全体では一日を通して活発な意見交換なども見られた。これらの事からも、プラセンタに対する注目の高さが伺える大会になったと言えよう。
〔講演の演題及び演者〕
〔基調講演〕 | 胎盤機能の多様性と胎盤エキス薬理作用の多様性 〜外用剤を中心に〜 スノーデン株式会社 執行委員 大石 昌己 |
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〔臨床発表 1〕 |
プラセンタに対する誤解を解く (Ⅱ) |
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〔臨床発表 2〕 | 数年連日のようにラエンネック注射を打ち続けている症例の検討 川口メディカルクリニック 院長 川口 光彦 |
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〔招待講演〕 |
西洋医学と代替医学の融合におけるプラセンタの可能性 |
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〔招待講演〕 |
再生医療等安全性確保法と臨床研究法について |
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〔公開討論会〕 |
プラセンタ療法を新たに導入する先生方への提言 |
第23回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「この闇を照らす新しい光の向こうに」をテーマに──
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第23回学術大会が、2018年6月24日(午前9時50分〜午後4時50分)、京都市左京区吉田近衛町の京都大学医学部構内にある、芝蘭(しらん)会館で開催された。大会実行委員長は北西剛氏(きたにし耳鼻咽喉科 院長)、同副委員長および総合司会は山本俊昭氏(山本医院 院長)が務めた。
風光明媚な京都の地での教育機関の施設を利用した大会、更に海外からの招聘講演も多数盛り込まれていることもあって、医療、美容など様々な分野の関係者やロシアからの来賓も多く詰めかけ、会場は国際的なムードに包まれての開会となった。
今大会のテーマには「この闇を照らす新しい光の向こうに」が掲げられた。2007年以来着実に会員数を増やし、著しい発展・普及を遂げたプラセンタ研究の11年目となる大会の新たなスタートとして、様々な疾患で「闇」を抱える多くの人々を照らす「光」となるべく研究に邁進するという理念を象徴したものとなった。
午前はロシアおよび韓国からの海外招聘講演3本を中心に、長瀬眞彦理事長(吉祥寺中医クリニック 院長)による海外プラセンタ療法の現況紹介を織り交ぜて、非常に内容の濃い講演が続いた。
ランチョンセミナー2本を挟み、午後は招待講演2本からスタートし、研究発表3本という、大会屈指となる多くの講演が盛り込まれた内容となった。
海外招聘講演では、普段あまり接する機会のないロシアや韓国といった国々のプラセンタ研究の実態が膨大な資料と共に語られ、会場に詰めかけた多くの聴視者の賛嘆を集めた。特に日本と海外でしのぎを削る研究については、国際交流の必要性を相互に深く理解した意味でも重要であったといえよう。
現況紹介では、日本の従事者としての立場・視点で海外の現況が詳細かつ客観的に紹介され、演者のプラセンタ研究に対する真摯な姿勢が垣間見られた。
招待講演では、現代の逼迫した懸案であるがんの早期発見に対する革新的な手法や、日本が誇るiPS細胞による心筋の再生、更には創薬といった誰もが刮目する内容についての非常に詳細なデータや研究の詳細が発表され、会場内からは熱い視線が寄せられていた。
研究発表は、ドイツの振動医学という馴染みの薄い分野からの切り口で読み解かれたプラセンタの効能や、YNSAを利用した非常に導入しやすい診断法、さらにはプラセンタ療法の未来に通じる可能性に言及した研究など、どれも非常に新鮮かつ有意義な講演が繰り広げられ、多くの注目を集めていた。
ランチョンセミナーでは、新たな効能が期待される乳酸菌LJ88や、化粧品に含有する諸成分についての開発者サイドからの意見など、新鮮かつ有意義な多くの情報が会場の興味を惹いていた。
〔講演の演題及び演者〕
〔海外招聘講演1〕 |
The study of the mechanisms of biological activity of MELSMON preparation (on expression of signal molecules - markers of intracellular organelles) in human endometrial and fibroblasts Igor Kvetnoy, MD, Professor |
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〔海外招聘講演2〕 |
Metabolic therapy post - hysterectomy syndrome in women at perimenopausal age Orazov Mekan Rakhimberdievich, MD, Professor |
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〔現況紹介〕 | 海外のプラセンタ療法の現状 吉祥寺中医クリニック院長 長瀬 眞彦 |
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〔海外招聘講演3〕 |
Antioxidant effect of human placenta extract (Laennec) against oxidative stress on muscle atrophy Jungtae Na(ナ・ジョンテ), Research Professor, Chung-Ang university, Korea |
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〔ランチョンセミナー1〕 |
胃と腸のための乳酸菌 LJ88 スノーデン株式会社 商品開発本部 開発研究部 部長 小松 靖彦 |
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〔ランチョンセミナー2〕 |
医療機関における化粧品の美肌メソッド — 化粧品パッケージ裏側にある“真実”とは — 株式会社UTP 情報開発部部長 宮田 哲朗 |
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〔招待講演1〕 |
血液一滴でがんを早期発見するマイクロRNA体液診断とは 国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野 分野長 落合 孝広
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〔招待講演2〕 |
iPS細胞を用いた心筋再生と創薬研究 —「心臓」を培養皿上で再構築することは可能か? — 大阪大学医学系研究科 心血管再生医学寄附講座 寄附講座准教授 李 鐘國 |
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〔研究発表1〕 |
ドイツ振動医学から読み解くプラセンタの新たな効能について 医療法人ふじいやさか ラ・ヴィータメディカルクリニック 院長 森嶌 敦友
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〔研究発表2〕 |
YNSAとプラセンタ療法2 — 導入しやすい新しい診断法と自律神経調整法 ホロス光武クリニック 院長 光武 和彦 |
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〔研究発表3〕 |
プラセンタ療法でこれまでやってきたこと、これからやろうとしていること 東京トータルライフクリニック 院長 馬渕 茂樹 |
第22回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
──「プラセンタ療法の新たなる夜明け」をテーマに──
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第22回学術大会が、2017年11月19日(午前9時30分〜午後5時)、福岡市中央区天神のエルガーラホールで開催された。大会実行委員長は原 靖氏(福岡・田川市:原クリニック院長)、同副委員長および総合司会は高嶋 雅樹氏(福岡・北九州市:高嶋クリニック院長)が務めた。 会の創設以来11年目の新たなステップへと進んだ大会への期待から、全国各地の医師・美容師・研究者・医療スタッフなど110名が参集し盛会となった。 大会テーマには「プラセンタ医療の新たなる夜明け」が掲げられた。前回の大会では「次の10年 ─The next decade─」をテーマに、プラセンタの信頼度を高めて更なる普及を図っていくことが謳われたが、今大会のテーマはその求めに応える第一歩が踏み出されたことを宣した形となった。 午後には、今大会の開催地がプラセンタ注射薬「ラエンネック」の開発者である稗田憲太郎博士(1899〜1971)が開発研究に取り組んだ縁の地でもあることから、ラエンネック製剤元である㈱日本生物製剤の協力を得て、久留米市の新工場「ラトリエール藤光」の見学が行われた。 そのため今大会のプログラムは午前中の5題のみとなったが、いずれの講演も専門性に富む興味深いものとなった。
招待講演ではヒートショックプロテイン(HSP)の研究と医療への導入の実体に加え、 健康の維持・増進、抗老化や美容のみならず、癌治療にまで活用範囲を広げようとしているHSPの想像を超える多機能性が膨大な資料と共に語られ、会場の賛嘆を集めた。 基調講演は、現在の主流であるプラセンタ注射の源流とされる「胎盤埋没療法」の数少ない実践者である演者により埋没療法の実際が具体的に述べられると共に、演者のクリニックにおける高い治療実績も明らかにされた。 基礎指定演題は、20〜30年前の段階で市場から姿を消してしまった3種類のプラセンタ注射薬の来歴と薬効を文献的に探索。それらが標榜していた「胃潰瘍・十二指腸潰瘍、消化性潰瘍、歯肉炎・歯槽膿漏」などへの効能までが製品と共に失われたことを惜しむという演者の言葉が会場の共感を呼んだ。 臨床発表は、今ではプラセンタ投与法の一つとして定着した「経穴注射(ツボ注射)」の依拠する医学は「東洋医学」ではなく「東方医学」とすべきことが述べられ、外国人にも理解しやすいように症例に応じたツボの取り方、効能効果の説明の仕方が示された。また、現在のツボ注射に関する研究レベルの高さを示す文献も紹介された。 ランチョンセミナーでは、今まで不完全だった美容皮膚科におけるプラセンタ製剤の美白効果の評価に関して、演者らが確立に成功した「メラニン重合評価系」が紹介された。これによって新しい製品開発が進むと共に、市井におけるプラセンタへの信頼度が高まることが期待されよう。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | ヒートショックプロテイン(HSP)の魅力 ─その基礎と臨床─ HSPプロジェクト研究所 所長 伊藤 要子 |
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〔基調講演〕 | プラセンタ医療の歴史とプラセンタ組織療法(胎盤埋没療法) 原クリニック 院長 原 靖 |
〔基礎指定演題〕 | 姿を消したプラセンタ注射薬:過去に存在した効能効果 スノーデン株式会社 執行役員 大石 真己 |
〔臨床発表〕 | 東方医学とプラセンタ療法“Eastern Medicine and Placenta Therapy” 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 |
〔ランチョンセミナー〕 |
新しいメラニン重合評価系を用いたプラセンタにおける美白有効成分の同定 |
〔工場見学〕 | 株式会社日本生物製剤ラトリエール藤光 |