学術集会 - 一般財団法人 日本プラセンタ医学会

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学術集会

第13回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

医師、医療・美容・健康産業関係者120名余が参集、公開討論会も

設立6年目を迎えた今春、社会的役割の拡大と会員の増加に伴い「一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(代表理事・長瀬眞彦氏)」へと組織変更した同会主催の第13回学術大会が、2013年5月19日(午前9時30分~午後5時50分)、東京ステーションコンファレンス5階の会場に医師・歯科医・獣医、美容・健康産業関係者など120名余を集めて開催された。

大会実行委員長は清水伸一氏(清水整形外科クリニック 院長)、大会実行副委員長並びに総合司会は上田容子氏(神楽坂ストレスクリニック 院長)が務めた。

時宜を得たテーマで好評の招待講演は、今回は「生体時計の謎に迫る」と題して東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科の大塚邦明教授が行い、あらゆる生理現象や疾患に関与するとして近年改めて注目を集める生体時計の世界的研究の現状と、生体時計を活用した健康増進法に至るまでを多くの資料を元に詳述した。

吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)の特別講演は、普及期を経たプラセンタ医療を更に深化させ医療現場に浸透させるために、関係者全てがプラセンタ療法の真髄を認識して至適な用法を工夫するとともに、多様な症例を丹念に蓄積していくべき必要性が述べられた。

研究発表は、基礎研究分野から1題、治療面では内科分野から2題、サプリメントの活用法が1題あり、日常の医療を通じてエビデンスの構築が図られている実情を立証する発表となった。その他に1題、視野を海外の論文にまで広げたプラセンタ研究の実情を紹介する論考があった。

また前回、前々回とも反響が大きかったことを受け、今回も3回目の試みとして司会者2名と6名のパネリスト、及び会場の参加者を交えた「公開討論会」が行われた。プラセンタ医療の更なる活用と充実のために学会としてプラセンタ療法のガイドラインを構築すべき時期に来ているという認識に立ち、前半では診療科別の標準的な治療法の実際、後半では事前に同医学会会員に対して行ったアンケート「疾患別プラセンタ治療の方法と効果」の集計結果に対する討論と意見交換が1時間半にわたり行われた。

◆認定医試験を実施

今大会では、日本胎盤臨床医学会が創設した認定医制度の第1回試験が会場の一角で行われ、大勢の医師が受験した。今後、試験は順次機会を設けて実施されるが、これはプラセンタ医療の質的向上と同時に、患者にとっての安心と安全を保証することに寄与するための制度で、他の認定基準も満たした場合に認定医資格が与えられることになる。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 生体時計の謎に迫る
東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科教授 大塚 邦明
〔特別講演〕 日本胎盤臨床研究会大会を振り返って――後編
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 豚胎盤抽出物(プラセンタエキス末)の抗疲労効果
株式会社ホルス代表取締役社長・医学博士・薬剤師 三井 幸雄
〔研究発表2〕 プラセンタ療法による肝疾患加療の経験
ますなが医院院長 増永 荘平
〔研究発表3〕 不整脈疾患へのプラセンタ療法の効果
医療法人トータルライフ医療会 東京トータルライフクリニック院長 馬渕 茂樹
〔研究発表4〕 胎盤て?――プラセンタサプリメントについて考える
清水整形外科クリニック院長 清水 伸一
〔研究発表5〕 古今東西の文献からみたプラセンタ療法の効果
吉祥寺中医クリニック院長 長瀬 眞彦
〔公開討論会〕 テーマ:プラセンタ療法のガイドライン構築ヘ向けて―現状と課題
司会:長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック院長)
清水 伸一(清水整形外科クリニック院長)
パネリスト:
  • 皮膚科・整形外科:上野 正樹(上野医院院長)
  • 産婦人科・内科:北野原 正高(きたのはら女性クリニック院長)
  • 精神科・心療内科:稗田 圭一郎(医療法人五常会 鶴巻メンタルクリニック院長)
  • 整形外科:森山 和幸(医療法人恵有会 森山整形外科医院院長)
  • 内科・リウマチ科:山田 荘太郎(南砂町駅前クリニック院長)
  • 皮膚科:渡辺 千春(千春皮膚科クリニック院長)

第12回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

医師、医療・美容・健康産業関係者120名余が参集、公開討論会も

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第12回学術大会が、2012年11月4日(午前10時?午後4時)、ホテル京阪京都の会場に医師、歯科医、獣医、美容・健康産業関係者など120名余を集めて開催された。

大会実行委員長は山本俊昭氏(山本医院 院長)、大会実行副委員長並びに総合司会は北西 剛氏(きたにし耳鼻咽喉科 院長)が務めた。

恒例の吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)の特別講演は、わが国におけるプラセンタ内服薬の開発者である三林隆吉教授(京都大学)の業績紹介が主題であったが、論考は注射薬と内服剤の特性に応じた使い分けにまで及んだ。吉田氏にはこれまでの当大会において、胎盤療法の先達である稗田憲太郎教授(久留米大学)、九嶋勝司教授(福島医大・東北大学・秋田大学)に関する詳しい論究があるが、折しも今年は三林教授の没後35周年に当たるところから新たに演題に選ぶとともに、シンポジウム会場も三林教授に縁の深い京都に設定されたものである。

ランチョンセミナーでは、三林教授が戦時中(昭和18年)に創製した胎盤製剤「ビタエックス」が、戦後の混乱期を経て製品化される経緯について、迫 博視氏(ビタエックス薬品工業㈱ 学術担当)が貴重な資料を元に発表した。

研究発表は、基礎研究分野から1題、内科分野から2題が行われた。プラセンタが多くの診療科に普及するにつれて、曖昧な知見が広まりつつあることへの反省の声も聞かれる昨今だが、その反面、プラセンタ療法を日常の医療にしっかりと組み入れ、エビデンスの構築に努めている医師や研究者も少なくないことを立証する発表となった。

また、前回の当大会で反響が大きかったことを受け、今回も2回目の試みとして司会者と6名のパネリストによる「公開討論会」が行われた。各々の医院におけるプラセンタ療法の実際、具体的な医療効果、患者の反応などについて、会場の参加者も交えて1時間半近くにわたり意見交換が行われた。

〔講演の演題及び演者〕

〔特別講演〕 三林隆吉先生とビタエックス
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 プラセンタ製剤の投与方法の再考
スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真巳
〔研究発表2〕 胎盤抽出物(PE:placental extracts)治療との出会いから現在まで
――胎盤抽出物治療の必要性――

川口メディカルクリニック 院長 川口 光彦
〔研究発表3〕 当院におけるプラセンタ療法の実践
医療法人社団 荒木病院 理事長 荒木 重平
〔ランチョンセミナー〕 ビタエックス薬品工業株式会社とプラセンタ製剤
ビタエックス薬品工業㈱ 学術担当 迫 博視
〔公開討論会〕 テーマ:「プラセンタ療法の実際と、有効性を高める工夫」
司会:山本 俊昭(山本医院 院長)
パネリスト:
  • 内科・代替医療: 細川 嘉彦(細川医院 院長)
  • 内科・リハビリ科:木本 秀治(木本医院 院長)
  • 婦人科:伊藤 昭(アキラレディスクリニック 院長)
  • 中医学:長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック 院長)
  • 耳鼻科:北西 剛(きたにし耳鼻咽喉科 院長)
  • 歯 科:喜多嶋 洋史(きたじま歯科 院長)

第11回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

医師、医療・美容・健康産業関係者130名余を集め、公開討論会も

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第11回学術大会が、2012年5月20日(午前9時30分?午後5時50分)、東京ステーションコンファレンス5階の会場に、医師・歯科医・獣医、美容・健康産業関係者など130名余を集めて開催された。

大会会頭は長瀬眞彦氏(吉祥寺中医クリニック院長)、大会実行委員長は熊倉正和氏(熊倉歯科院長)が務めた。  今回は招待講演が2題あり、桑田一夫教授(岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科)は「自己複製するタンパク質‘プリオン’の制御」を講演した。BSE(牛海綿状脳症)やCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の原因物質であるプリオンは、プラセンタ製剤の原料の安全性に関係するため専門家による科学的な説明が求められていたが、今回の講演はその要望に応えたものである。講演ではアルツハイマー病などの神経変性疾患やⅡ型糖尿病の病原、あるいは再生医療の他家幹細胞治療における危険因子としても近年注目されているプリオンの構造や機能に加え、その複製反応を抑える抗プリオン物質の開発研究の現状についても多くの新資料を使って報告された。

もう1題の招待講演はドンギュン・ソル教授(Donggeun Sul Ph.D. 高麗大学大学院医学科)が行い、胎盤抽出物(PE)が細胞や組織におけるDNA・脂質・タンパク質の酸化傷害に対して高い抗酸化能を示した研究成果が綿密な実験データを元に報告された。

吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)による特別講演は、当研究会創設以来の5年間をプラセンタ医療の普及期とすれば、これからは基礎研究を更に深化させ、適切且つ効果的な用法を医療現場に浸透させ、多様な症例を蓄積していく実践と展開の時期であるので、関係者全てが一層真摯に対処していくべき使命を負うというと覚悟と抱負が述べられた。

研究発表はプラセンタ療法が多くの診療科で広く用いられていることを反映し、皮膚科、整形外科、獣医療から各1題ずつ行われた。

また、今回は初めての試みとして司会者と8名のパネリストによる「公開討論会」が行われ、各々の医院におけるプラセンタ療法導入の実際、具体的な医療効果、患者の反応などについて、会場の参加者も交えて1時間半近くにわたり意見が交換された。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演1〕 自己複製するタンパク質‘プリオン’の制御
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 教授 桑田 一夫
〔招待講演2〕 ガンマ線照射およびベンゾピレン(BaP)によって誘導された ラットの各種組織における酸化傷害に対する胎盤抽出物(PE)の影響
高麗大学大学院医学科 教授 Donggeun Sul Ph.D.
〔特別講演〕 胎盤臨床研究会大会10回を振り返って
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 まず使ってみようプラセンタ
――知らなかった効き方があり、医療に幅ができる
清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一
〔研究発表2〕 胎盤エキス注射によるシミの治療
上野医院 院長 上野 正樹
〔研究発表3〕 動物におけるプラセンタの使用経験
鈴木動物クリニック 院長 鈴木 富吉
〔公開討論会〕 テーマ:プラセンタ療法の可能性と、今後の課題
司会:北野原 正高(きたのはら女性クリニック 院長)
パネリスト:
  • 内 科: 吉田健太郎(吉田クリニック 院長)
  • 中医学: 長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック 院長)
  • 整形外科: 清水 伸一(清水整形外科クリニック 院長)
  • 統合医療: 天願 勇(クリニックぎのわん 院長)
  • 歯科: 熊倉 正和(熊倉医院 院長)
  • 耳鼻咽喉科: 北西 剛(きたにし耳鼻咽喉科 院長)
  • 婦人科: 西谷 雅史(響きの杜クリニック 院長)
  • 基礎研究: 大石 真巳(スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長)

第10回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

医師、医療・美容・健康産業関係者が3.11被災地「松島」に参集

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第10回学術大会が、2011年11月27日(午前9時30分?午後3時30分)、松島センチュリーホテル(宮城県)の会場に医師および医療・美容・健康産業関係者など60余名を集めて開催された。

今年(2011年)は胎盤医療の生みの親の一人である九嶋勝司教授(福島医大・東北大教授、秋田大学長を歴任)の生誕百年に当たるため、年初より九嶋教授ゆかりの地で「生誕百年記念大会」を開催する準備が進んでいたが、会場に内定していた松島センチュリーホテルは東日本大震災の津波で冠水。5ヵ月をかけて営業再開に漕ぎ着けた直後でもあり、今大会は全国各地からの参集者が胎盤医療を通じて先人や相互間の「絆」を確認し合う貴重な場となった。

大会会頭は山形淳氏(山形内科消化器科院長)、大会実行委員長は北野原正高氏(きたのはら女性クリニック院長)が務めた。仙台を医療活動の拠点とする両氏であるが、開会の辞で山田会頭は大震災に寄せられた各地からの見舞いに感謝を述べ、困難な状況下で改めて「温かい医療」の必要性を痛感した旨を述べた。また、北野原実行委員長は、大震災を通じて確かめ合った絆の輪を、今後のプラセンタ療法の更なる普及発展に活かしたいとの希望を述べた。

大平哲也准教授(大阪大学公衆衛生学)の招待講演は、多くの調査結果から「笑い」のストレス解消効果を立証する内容の濃いものであったが、至芸ともいえる話術の妙で会場には笑い声が絶えず、笑いの効用を実体験する場となった。

特別講演では、吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)が九嶋勝司教授の胎盤医療に於ける業績をたどるとともに、ローヤルゼリーの普及に尽力したり精神世界の研究にも取り組むなど西洋医学一辺倒でなかった人柄を紹介。併せて九嶋教授が専門とした更年期障害に対するプラセンタ療法の活用法と実績を、症例を挙げながら紹介した。

実際に多くの診療科で用いられるところに特徴があるプラセンタ療法であるが、今大会の研究発表も中医学、整形外科、歯科医療から各1題のほか、基礎研究分野からも1題の発表が行われた。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 笑いと健康――笑いの心身への影響についてのエビデンス
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学准教授 大阪府立健康科学センター 非常勤医師 大平 哲也
〔特別講演〕 九嶋勝司先生と更年期障害
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 母体を制御する胎盤成分 microRNA
スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己
〔研究発表2〕 プラセンタ療法――歯科医療への応用
熊倉歯科(新宿区) 院長 熊倉 正和
〔研究発表3〕 当院でのプラセンタ治療の実際
吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦
〔研究発表4〕 プラセンタ医療の現状および未来への展望を考える――個人的意見として
清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一

第9回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師、医療・美容・健康産業関係者など150余名が参集

 一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第九回学術大会が、2011年6月12日(午前9時30分~午後5時45分)、東京ステーションカンファレンス サピアタワー6Fの会場に医師および医療・美容・健康産業関係者など150余名を集めて開催された。また、今大会では企業展示室の一角に本会場の映像と音声を流すライブ会場が設けられ、多くの参加者が利用した。

大会実行委員長は稗田圭一郎氏(鶴巻メンタルクリニック院長)、大会会頭は山田荘太郎氏(南砂町駅前クリニック院長)が務めた。開会の辞で山田会頭は、東日本大震災の被災者に見舞いを述べ、こうした困難な状況下にあればこそ緊張感をもって今大会に臨み、得られた知見を明日からの医療に役立てたいと述べた。

ここ数年、プラセンタ療法はさまざまな診療科で活用が進められてきているが、そうした状況を反映して今大会の講演内容も広範にわたり、招待講演と特別講演が各1題、研究発表は5題を数えた。研究発表では整形外科、精神科、ペインクリニックのほか、獣医科領域でのプラセンタの利用例が報告され、中にはカジノ収益金が健康増進事業の運営費に充てられているドイツなどに倣って、わが国もプラセンタ治療をリンクさせた健康・保養施設を具体化すべき時期に来ているのではないかと提案する研究発表もあった。

招待講演では、プラセンタ療法が女性の更年期障害に多用されることに関連して、中高年男性が訴える不定愁訴を「男性更年期障害」と捉え、それが男性の性腺機能の低下による「LOH症候群」だとする最近の医学知識並びに研究成果とその診断・治療、また国内でも関心度の高いEDの具体的対処法について、堀江重郎氏(帝京大学医学部泌尿器科主任教授)が多くの資料を提示しながら解説した。

特別講演では、吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)がプラセンタ療法の先駆者である稗田憲太郎博士の人柄を語り、稗田博士の業績と医学思想の今日的役割の重要性を述べた。そして近年得られた胎盤成分の作用機序に関する知見を紹介し、明らかにされつつある効果発現のメカニズムから考えられる「これからのプラセンタ療法」、またその際の使用法の注意点についても、症例を挙げながら具体的に言及した。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 テストステロンとLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)
帝京大学医学部泌尿器科 主任教授 堀江 重郎
〔教育講演〕 プラセンタ療法: 日本人が開発した「生体に備わるシステムを活用する治療法」  ――知らざるを否定せず、知らざるに学ぶ
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 獣医科領域におけるプラセンタ療法――肝疾患および創傷への応用
渡邊動物病院 院長 渡邊 正俊
〔研究発表2〕 プラセンタ療法――いくつかの新しい考えと試み
東京トータルライフクリニック 院長 馬渕 茂樹
〔研究発表3〕 精神科医から見たプラセンタ――胎盤力の応用について
クリニック釈羅 院長 中西 昭憲
〔研究発表4〕 脊柱管狭窄症(LSCS)に対する非観血的治療のスタンダード化を目指して
レリーブルクリニック 院長 山上 二郎
〔研究発表5〕 慢性病の多くは、プラセンタ欠乏症候群か?
――プラセンタが体を変える、支える!
――プラセンタのパワーを考える!

清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一

第8回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師・医療関係者など80余名が参集

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第8回学術大会が、2010年10月11日(午前9時30分~午後3時30分)、ホテル百万石(石川県加賀市)に医師・医療従事者・健康産業関係者など80余名を集めて開催された。会場が立地する石川県は100余万両を所領した加賀前田藩の名で広く知られているが、江戸時代に加賀の秘薬とされた「混元丹」には胎盤が使用されており、プラセンタとの縁も浅からぬものがある。

講演は招待講演1題、教育講演1題、研究発表5題を数え、内容の充実した研究会となった。  ここ数年、わが国ではプラセンタ療法の知名度が一層高まり、さまざまな診療科での活用が進められてきているが、そうした状況を反映して今回の研究発表では整形外科、内科、婦人科にわたる症例研究が3題、並びに機能性に関する基礎研究2題が発表された。

招待講演では、韓国におけるプラセンタ療法普及の推進者である申峻昊氏(大韓胎盤臨床研究会副会長)により、ここ10年余にわたる同国のプラセンタ療法の浸透、並びに近年のWell-being、Anti-agingをトレンドとする"プラセンタ・ブーム"の実情、および製剤の有効性や安全性等に関する同国食薬庁の評価や規制の実態が報告された。申氏はさらに形成外科医として行ってきたテニスエルボー、ゴルフエルボーなど骨格系の疼痛に対するメルスモン注射薬の有効性に関する臨床経験を、詳細なデータを添えて報告した。

教育講演では、わが国におけるプラセンタ療法のパイオニアである吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)が、メルスモン注射薬の効果的な使い方に関して①ムンテラ ②投与回数と間隔 ③投与方法 ④注射後の注意などについて同院で扱った症例を呈示しながら具体的に述べ、さらに最近注目されている内服用カプセルが症例によっては注射薬との併用で多大な効果を示すこと、またその場合の使用法についても言及した。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 韓国における胎盤療法の現状 Part 2 ―2010年度―、 及び骨格系疼痛治療に対する胎盤注射療法の臨床経験(メルスモンstudy)
東京医科歯科大学 教授 仁科 博史
〔教育講演〕 メルスモン注射薬の効果的な使い方と、吉田クリニックにおけるプラセンタ療法の実際
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 負荷の有無によるプラセンタエキスの美白作用の変化
スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己
〔研究発表2〕 プラセンタ療法は主役にも脇役にもなる
細川医院 院長 細川 嘉彦
〔研究発表3〕 豚胎盤抽出物(プラセンタエキス末)の抗疲労効果
株式会社ホルス 代表取締役 三井 幸雄
〔研究発表4〕 プラセンタが体を変える――プラセンタ治療を科学的に解明する時が来た
清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一
〔研究発表5〕 多様な疾患に対するプラセンタ注射の効果
吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦

第7回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師・医療関係者など130余名が参集

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第7回学術大会が、2010年5月23日(午前9時30分~午後5時)、東京ステーションコンファレンス(東京・丸の内)に医師・医療従事者・健康産業関係者・一般会員など120余名を集めて開催された。講演は招待講演3題、教育講演1題、研究発表5題を数え、休憩時間には企業展示説明会も大勢の人で埋った。

プラセンタ療法の普及に伴う機能性解明への関心の高まりを受けて、招待講演では再生医学の一環をなすメダカを用いた肝臓の研究のほか、韓国の大学から招いた2人の研究者により同国におけるプラセンタ療法の基礎・応用研究の最新成果が発表された。

研究発表は、プラセンタが特定の診療科に限らずさまざまな医療分野で活用されている現況を反映して、整形外科、耳鼻咽喉科、内科、婦人科、歯科の医師により、応用の実際と症例の考察が披瀝された。

また、本年はわが国におけるプラセンタ療法の先駆けとして注射薬「メルスモン」の製造を守り抜いてきたメルスモン製薬㈱の創業60周年に当たるところから、昨年秋に竣工した同社の新工場(埼玉県行田市)の概要が紹介され、また教育講演では、同社が果たしてきた注射薬供給の歴史的意義と、一層増大する医療面での今日的役割について言及された。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演1〕 小型魚類メダカを用いた肝臓研究
東京医科歯科大学 教授 仁科 博史
〔招待講演2〕 ベンゾ[a]ピレンに曝露されたラットにおける胎盤抽出物の抗酸化作用および抗炎症作用
高麗大学大学院学科 副教授 Donggeun Sul Ph.D.
〔招待講演3〕 閉経後症状、エストラジオール、卵胞刺激ホルモンに対するヒト胎盤抽出物の効果:多施設無作為二重盲検法
仁濟大学校医科大学 山渓白病院 家庭医療科 助教授  Seon Yeong Lee M.D., m.p.h., Ph.D.
〔教育講演〕 メルスモン注射薬の歴史と効果的な使い方
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 当クリニックにおける腰部脊柱管狭窄症に対するプラセンタ療法の治療効果
清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一
〔研究発表2〕 耳鼻科領域におけるプラセンタの使用経験
きたにし耳鼻咽喉科 院長 北西 剛
〔研究発表3〕 当院におけるプラセンタ療法の現況 ――更年期障害を中心として
アキラレディスクリニック 院長 伊藤 昭
〔研究発表4〕 当クリニックでおこなっている婦人科疾患に対するプラセンタ療法
きたのはら女性クリニック 院長 北野原 正高
〔研究発表5〕 プラセンタ療法――歯科医療への応用
熊倉歯科 院長 熊倉 正和

第6回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師・医療関係者など80余名が参集

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第6回学術大会が、2009年11月15日(午前9時40分?午後4時)、八百治博多ホテル(福岡市・博多駅前)に医師・医療従事者・健康産業関係者・一般会員など80余名を集めて開催された。講演は招待講演1題、教育講演2題、研究発表3題を数え、それぞれ質疑応答も活発に行われた。

本年は胎盤療法の創始者であり、現在使われている注射薬「ラエンネック」の開発者でもある稗田憲太郎博士の生誕110周年に当たり、また博士が久留米大学で教鞭をとられたことから、博士ゆかりの博多での学術大会開催となった。そのため講演ではプラセンタ療法の歴史をたどり、現代医学におけるプラセンタ療法の積極的な役割に言及する演題が目立ったが、午後のコーヒーブレークの時間には稗田博士の孫である稗田圭一郎氏(医療法人五常会 弦巻メンタルクリニック院長)から、博士の耳新しいエピソードが披露されて聴講者の関心を呼んだ。

講演に先立ち開会挨拶には地元の高嶋雅樹氏(高嶋クリニック院長)が立ち、プラセンタ療法は近年九州を初め全国的に広がりを見せ、いよいよ多くの診療科へ浸透してきているので、互いに治療成果を検証しあい、正しい療法の更なる普及を期したい。また、当研究会の活動を通じてプラセンタ療法を一層確かなものへと高めることにより、医療を通じて社会的役割を果たしていきたいと抱負を語った。

今大会の招待講演には久留米大学医学部で稗田教授の直弟子として薫陶を受けた廣谷光一郎氏(ヘルスコンサルタント)が招かれ、稗田博士の熱血漢的な人柄や教育姿勢、研究への執念、胎盤漿療法の臨床成績などが披瀝された。

その他、プラセンタ療法への理解を深めるための教育講演2題、医療現場で役立つ知識や技術に関する研究発表3題が並び、いずれの講演も示唆に富むものとなった。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 生誕110周年 明日の医療を導く稗田博士の業績
株式会社ホワイズ 代表取締役、ヘルスコンサルタント
廣谷 光一郎
〔教育講演1〕 これからのプラセンタ療法
吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦
〔教育講演2〕 稗田憲太郎先生と再生医療
――ラエンネックの効果とHGFの効果の共通点 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔研究発表1〕 酸化・炎症とプラセンタエキス
スノーデン株式会社執行役員 薬粧事業部長 大石 真己
〔研究発表2〕 当院におけるプラセンタ療法の実際
レリーブル自然医療クリニック 院長 山上 二郎
〔研究発表3〕 関節リウマチにおけるプラセンタの効果例の提示
南砂町駅前クリニック 院長 山田 荘太郎

第5回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師・医療関係者など130余名が参集

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第5回学術大会が、2009年5月10日(午前9時40分〜午後5時)、東京ステーションコンファレンス(東京・丸の内)に医師・医療従事者・健康産業関係者・一般会員など130名余を集めて開催された。講演は招待講演1題、教育講演2題、研究発表4題、ランチョンセミナー講演1題を数え、それぞれ質疑応答も活発に行われた。

講演に先立ち長瀬眞彦氏(吉祥寺中医クリニック院長)が開会挨拶に立ち、プラセンタ療法は知名度も高まり、多くの診療科へと広がりを見せつつあるので、医療者は互いに治療成果を検証しあい、正しい療法の更なる普及を期したい。また、当研究会の講演並びに研究発表も回を追うごとに充実してきていることに鑑み、この療法を一層確かなものへと高めることにより、医療を通じて社会的役割を果たしていきたいとの抱負を語った。

引き続き講演に入ったが、今大会では日本胎盤学会会長として第16回日本胎盤学会を開催した浜松医科大学産婦人科の金山尚裕教授を招き、アンチエイジングの面から見た女性ホルモン、胎盤由来の生理活性物質の機能性と応用の詳細について具体的事例とともに先端的知見が披瀝されたほか、プラセンタ療法への理解を深めるための2題の教育講演とランチョンセミナー講演、またプラセンタ療法の多彩さを反映して整形外科、婦人科、心療内科、ホメオパシー、AKA療法、統合医療などにまで及ぶ臨床的研究が並び、いずれの講演も示唆に富むものとなった。

〔講演の演題及び演者〕

〔招待講演〕 女性ホルモン・胎盤ホルモンとアンチエイジング
浜松医科大学産婦人科 教授 金山 尚裕
〔教育講演1〕 入門講座Ⅱ 『HGFパラドックス』から見えてきた
プラセンタ製剤の効果的な使い方

――再生医療からプラセンタ療法のメカニズムを解く
吉田クリニック 院長 吉田 健太郎
〔教育講演2〕 プラセンタ療法の歴史
吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦
〔ランチョンセミナー〕 胎盤機能とプラセンタエキス機能
――男性ホルモン様作用を中心に
スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己
〔研究発表1〕 当クリニックにおけるプラセンタ療法の実際
産婦人科 響きの杜クリニック 院長 西谷 雅史
〔研究発表2〕 腰部脊柱管狭窄症に
プラセンタ療法とAKA療法の併用での治療効果

清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一
〔研究発表3〕 統合医療とプラセンタの効果
統合医療センター クリニックぎのわん 院長 天願 勇
〔研究発表4〕 紫河車の文献的考察、プラセンタ単独と漢方併用群で
著効を認めた症例について

じぬしクリニック 院長 地主 彰夫

第4回「日本胎盤臨床研究会」大会開催

皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。

医師・医療関係者など150余名が参集

一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・吉田健太郎)主催の第4回学術大会が、2008年10月26日(午前10時〜午後6時)、学士会館(東京・神田錦町)に医師・医療従事者・健康産業関係者など150名余を集めて開催された。講演は特別講演2題、教育講演1題、研究発表6題、視察報告1題を数え、それぞれ質疑応答も活発に行われた。

講演に先立ち吉田理事長(吉田クリニック院長)が開会挨拶に立ち、ここ数年来のプラセンタ(胎盤エキス)療法の普及には目覚ましいものがあるが、医療者がその正しい使用法を学び、あるいは治療成果を検証し合う場が乏しい現状を改善するために、当研究会が立ち上げられたことを説明した。また、プラセンタ療法が広範な疾病の治療のみならず健康の維持増進にも有効であることから、課題の多いわが国の医療に新たな役割を果たす可能性が一層高まりつつあるとの認識を示した。

引き続き講演に入ったが、今大会ではインターフェロンの発見者として世界的に著名な小島保彦Ph.D.による研究の背景と経緯、また、乳歯幹細胞を用いた再生医療研究の最前線にある上田実Ph.D.による先端的知見を解説する特別講演が組まれて、本研究会の理念が示されるとともに、各研究発表の医療分野もプラセンタ療法の多様性を反映して内科、眼科、心療内科、中医学、アンチエイジングなど多岐にわたり、示唆に富むものとなった。

〔講演の演題及び演者〕

〔研究発表1〕 胎盤機能から考えるプラセンタエキス機能
スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己 氏
〔研究発表2〕 線維筋痛症に対するプラセンタ経穴治療の可能性
Reliable 自然医療クリニック院長 山上 二郎M.D.
〔教育講演〕 入門講座/プラセンタ注射の適正な使い方
~静脈注射・点滴注射の問題点と危険性について~

吉田クリニック 院長 吉田 健太郎M.D.
〔研究発表3〕 特定生物由来製品メルスモンの安全性
メルスモン製薬株式会社 品質保証責任者 山口 由紀子氏
〔報告〕 インドネシアのアンチエイジング学会の報告
吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦M.D.
〔特別講演1〕 線維筋痛症に対するプラセンタ経穴治療の可能性
Reliable 自然医療クリニック院長 山上 二郎M.D.
〔研究発表4〕 眼科的主訴に対するプラセンタ療法
かごしま眼科 院長 鹿児島 武志M.D.
〔研究発表5〕 治療抵抗性の慢性抑うつ状態に対する胎盤製剤投与の経験
ホロス松戸クリニック 院長 村上 信行M.D.
〔研究発表6〕 エレクトロポレエレクトロポレーション(電気穿孔)を用いたプラセンタ化粧品の抗加齢的評価の実証
同志社大学アンチエイジングリサーチセンター
日比野 佐和子M.D., Ph.D.
〔特別講演2〕 再生医療とアンチエイジング
東京大学医科学研究所客員教授
名古屋大学大学院 医学研究教授  上田 実Ph.D.