第17回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、歯科医、美容・健康産業関係者150名余が参集
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第17回学術大会は2015年5月24日(午前9時30分〜午後17時20分)、東京・お茶の水「ソラシティーカンファレンスセンター」(ソラシティーホール)に医師、歯科医、美容・健康産業関係者を集めて開催された。大会実行委員長は馬渕茂樹氏(東京トータルライフクリニック 院長)、同副委員長と総合司会を渡邊千春氏(千春皮フ科クリニック 院長)が務めた。
プラセンタ療法の新たな展開を期して馬渕実行委員長が掲げた「『治す医療』から『予防し、治し、支える医療』へのパラダイム転換」という今大会のテーマが共感を呼び、今大会の参加者は150名余を数え、11題のプログラムはいずれも充実したものとなった。
毎回好評の招待講演は大会のテーマに沿って2題組まれ、食生活のフィールドワークで世界的に著名な家森幸男京都大学名誉教授(武庫川女子大学国際健康開発研究所所長)による「きれいで長寿になれる栄養学──和食をアンチエイジング食にするために」は、多様な調査資料と研究成果を援用しつつ、健康長寿には「米・大豆・魚」中心の和食をベースにミネラルの多い乳製品をプラスする「東西融合」が有効であるとする論考は具体的で、説得力に富むものとなった。
招待講演2 題目は、竹重俊文所長(一般財団法人地域ケア総合研究所)による「“誰もが住み慣れた地域で暮らすこと”を支援する」が組まれた。現在約800 万人と言われる団塊の世代が75 歳に到達し、後期高齢者人口が全人口の4 人に1人にまで膨れ上がり超高齢化社会が訪れる「2025 年問題」に向けて、地域包括ケアシステムをどのように組み上げていくべきか。その問題点と対策を「医療・介護・地域」という三者の“協働”の面から論究して関心を呼んだ。
また、今回は特例として田村忠司氏(株式会社ヘルシーパス社長)を演者に迎え、「医療機関におけるサプリメントの活用法」と題するランチョンセミナーが行われた。医療機関でのサプリメントや医療機器の販売規制が解かれることになったことを受けて、どんなものを揃えるべきかの選別基準、導入に際してのスタッフ教育、患者への周知法などについて豊富な具体例を示して説明がなされ、会場では真剣にメモを取る姿が目立った。
研究発表は次のとおり「指定演題」4題、「臨床発表」4題が行われた。
【指定演題】 |
「予防・治療・在宅におけるプラセンタの有効性」 「プラセンタツボ注射の眼科治療への応用」 「プラセンタ(メルスモンR)の作用機序」 「当院におけるプラセンタ組織療法(埋没療法)の変遷と現況」 |
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【臨床発表】 |
「気管支喘息に対するプラセンタの効果」 「歯科の材料アレルギーとプラセンタ療法の効果について」 「当院におけるプラセンタ治療の実際―精神科領域での可能性について」 「皮膚科・美容皮膚科分野でのプラセンタ療法」 |
第16回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
錦繡の札幌に医師、美容・健康産業関係者60名余が参集
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第16回学術大会が、2014年10月12日(午前9時30分?午後17時00分)、札幌市内のホテル「ロイトン札幌」の2階会場に医師、歯科医、美容・健康産業関係者など60名余を集めて開催された。
大会実行委員長は西谷雅史氏(響きの杜クリニック 院長)、同副委員長および総合司会は長根忠人氏(サクラ咲くクリニック 院長)が務めた。
毎回好評の招待講演は、北海道医療大学薬学部で薬用植物と漢方生薬を研究する堀田清准教授による「北海道の植物エネルギー」が組まれた。大学を拠点として日本最北の高層湿原である松山湿原や襟裳岬などに生きる北方系植物の実地研究歴が長い堀田氏は、その過程で「自然との調和こそが、人に心からの笑顔と健康をもたらす」ことを植物から教えられた。堀田氏はその“発見の喜び”と“悟り”を共有するために、有志を募って観察体験ツアーも実施してきたが、そうしたツアーの記録や自ら撮影した見事な植物写真を駆使した講演は、言葉を超えて「森の元気」が直に伝わるものとなった。
研究発表は医療面3題、基礎研究1題が行われた。 本大会の実行委員長を務めた西谷雅史氏は「統合医療の中でのプラセンタ治療の役割」と題して、日常の診療(産科・婦人科)に「自己治癒力に働きかける統合医療」を積極的に導入してきた自らの理念・方法・実績について述べた。漢方やプラセンタ療法を初め、実施中の代替療法は気功・呼吸法・バッチフラワー・フラワーエッセンス・ホメオパシー・静電気除去・温熱療法・断食療法などに及ぶが、それらが互いに響き合って治療効果を高めていく過程で、特にプラセンタが西洋医学と代替療法をつなぐ重要な役割を果たす可能性が高いことを実例を示しながら報告した。
馬渕茂樹氏(東京トータルライフクリニック 院長)はプラセンタのツボ注射歴が長いが、症例が増えている腰痛(非特異的腰痛)に対するツボ注射に際して、一般的な経絡上のツボと夾脊穴のどちらへのツボ注射が有効であるかを、20名の被験者(ボランティア)で比較試験した結果を報告したが、厳密な試験方法と評価法が明示されたことにより説得力の高い発表となった。
長瀬眞彦氏(吉祥寺中医クリニック 院長)による「東洋医学的視点からみたプラセンタ療法の自律神経調整作用」と題した発表は、東洋医学における胎盤(紫河車)の使われ方とその効能を多数の文献に即して検証したが、そこに記された生薬としての薬理の多くが自律神経調整作用にあたるとして、自院における症例(更年期障害、偏頭痛、帯状疱疹後神経痛)によってその妥当性を示した。更に国内外の関連研究の実例を示して、プラセンタの効能に関する科学的立証への取り組みの必要性に言及した。
基礎研究領域では高橋洋氏(スノーデン㈱ 開発部理事)が、「プラセンタエキスの自律神経系に対する影響」と題し、消化器系では胃迷走神経と肝臓交感神経、内分泌系では副交感神経と肝臓交感神経に対する有効性についての共同研究結果を説明した。また、マクロファージの貪食能昂進、骨芽細胞増殖効果、腸内細菌叢の改善などについて新たに進められている興味深い研究の概要が報告された。
最後のプログラム「パネルディスカッション」は、前回も日常医療に役立つと反響が大きかったことを受け、今回は新規にプラセンタ療法を始めようとする医師をも念頭に置いて「プラセンタが臨床で広がるために」と題し、司会者と各診療科を代表する6名の医師、並びに基礎研究者1名によって行われた。各医院のプラセンタ療法導入の背景、治療の実際と成績、患者の反応などについて、会場の参加者も交えて1時間20分にわたり意見が交換された。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | 北海道の植物エネルギー --勇気と元気はココロのクスリ! 北海道医療大学薬学部 薬用植物園・北方系生態観察園 准教授 堀田 清 |
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〔研究発表1〕 | 統合医療の中でのプラセンタ治療の役割 響きの杜クリニック 院長 西谷 雅史 |
〔研究発表2〕 | 非特異的腰痛に対するプラセンタ療法 --「一般のツボ注射」と「夾脊穴へのツボ注射」の比較検討 東京トータルライフクリニック 院長 馬渕 茂樹 |
〔研究発表3〕 | プラセンタエキスの自律神経系に対する影響 スノーデン株式会社 広報開発部 理事 高橋 洋 |
〔研究発表4〕 | 東洋医学的視点からみたプラセンタ療法の自律神経調整作用 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 |
〔公開討論会〕 | テーマ:プラセンタが臨床で広がるために 司会:西谷 雅史(産科・婦人科/響きの杜クリニック 院長) パネリスト:
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第15回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、美容・健康産業関係者160名以上が参集、ロシア人医学者の特別講演も
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第15回学術大会が、2014年5月18日(午前9時25分~午後17時00分)、東京駅に隣接する東京ステーションコンファレンス サピアタワー6階の会場に医師、歯科医、美容・健康産業関係者など160名余を集めて開催された。
大会実行委員長は稗田圭一郎氏(鶴巻メンタルクリニック 院長)、同副会長および総合司会は今井愛氏(麻布十番まなみウィメンズクリニック 院長)が務めた。
招待講演は、美容外科の先駆者であり抗加齢医学の大御所として著名な北里大学の塩谷信幸名誉教授(日本抗加齢医学会顧問、NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長)による「見た目のアンチエイジング――美しく歳を重ねる」が組まれた。加齢とともに高まる「健康長寿」の願望を叶えるアンチエイジング・メディシン(抗加齢医学)の中でも、肌や容貌や体形の若返り目指すのが「見た目のアンチエイジング」という美容医療であるが、その領域におけるプラセンタ療法の可能性が強く示唆される講演となった。
特別講演「ロシアにおけるプラセンタ療法」は、当大会では初めてとなるロシアから来日した2人の医学者が行った。K.I.イリイニチナ氏(ロシア医学アカデミー研究員・医学修士)は「婦人科疾患におけるメルスモンの使用経験」を、またバグィエヴァG.H.氏(医学博士・神経科医)は「臨床診療時、器官由来の製剤及び胎盤製剤の使用経験」について、スライドを多用して講演した。プラセンタ療法がロシアで展開している統合医療の一翼を担い始めていることを示すものとして、充実した研究内容とともに注目を集めた。
研究発表は内科分野から2題、基礎研究分野から2題が行われた。 かかりつけ医としてプラセンタ療法を導入して6年を経た増永荘平氏(ますなが医院 院長)による「内科医のプラセンタ療法」は、日常の診療にプラセンタ療法を活かす実際を披瀝し、特に難しいC型肝炎や脊柱管狭窄症などの著効例を具体的に報告した。
光武和彦氏(ホロス光武 院長)は自身が習得したYNSA(山元式新頭鍼療法)にプラセンタのツボ注射を応用することで予想外の効果を挙げている実際を述べ、YNSAの基本的な取穴法についても解説した。YNSAは山元敏勝医師が創始した鍼療法で、今では世界各国で1万人以上の医師が実践している。
基礎研究領域では当医学会の学術担当理事である大石真巳氏(スノーデン㈱ 執行役員)が、胎盤を介して母胎と胎児の間に働く免疫寛容の不思議に触れながら、免疫的に働くプラセンタ製剤の多様な機能性を解説した。
また、落合調氏(メルスモン㈱ 顧問)による「メルスモンの更年期障害に対する臨床調査(中間報告)」は66施設513例を対象とした調査の中間報告であるが、更年期障害の諸症状に対する高い改善率の分析結果に加え、マウスの子宮重量の増加には何ら影響しないという興味深い実験結果も報告された。
前回も実用面で役立つと反響が大きかったことを受け、今回も「臨床経験からみたプラセンタ療法の可能性の広がり」と題して、司会者と各診療科を代表する5名の医師による「パネルディスカッション」が行われた。各医院のプラセンタ療法導入の動機、治療の実際、患者の反応や具体的な医療効果、さらに今後への期待などについて、会場の参加者も交えて1時間にわたり意見が交換された。
また、今回は研究発表に先立ち診療への導入提案として、企業プレゼンテーション「酸化ストレス・抗酸化力テストについて」の解説を金子光輝氏(㈱ウイスマー)が行い、展示室ではその検査が実演されて大勢が体験した。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | 見た目のアンチエイジング――美しく歳を重ねる 北里大学名誉教授、NPO法人アンチエイジングネットワーク 理事長 塩谷 信幸 |
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〔招待講演〕 | ロシアにおけるプラセンタ療法 ①K.I.イリイニチナ(ロシア医学アカデミー研究員、医学修士) ②バグィエヴァ G.H.(医学博士、神経科医) |
〔研究発表1〕 | メルスモンの更年期障害に対する臨床調査(中間報告) メルスモン㈱ 顧問 落合 調 |
〔研究発表2〕 | 内科医のプラセンタ療法 ますなが医院 院長 増永 荘平 |
〔研究発表3〕 | YNSAとプラセンタ療法 ホロス光武クリニック 院長 光武 和彦 |
〔研究発表4〕 | 免疫とプラセンタ スノーデン㈱ 執行役員 大石 真巳 |
〔公開討論会〕 | テーマ:臨床経験から見たプラセンタ療法の可能性の広がり 司会:長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック 院長) パネリスト:
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第14回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、美容・健康産業関係者60名余が参集、公開討論会も
日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第14回学術大会が、2013年11月3日(午前9時30分?午後4時30分)、沖縄・那覇空港に近いロワジーホテル&スパタワー那覇の会場に医師、歯科医、美容・健康産業関係者など60名余を集めて開催された。
大会実行委員長は天願勇氏(統合医療センタークリニックぎのわん 院長)、総合司会は高里荘子氏(介護支援センターさんだん花 施設長)が務めた。
恒例の招待講演は、免疫療法と緩和ケアを専門とする高橋秀徳氏(セレンクリニック福岡 院長)が、がん治療の切り札として期待を集めている「がんワクチン療法」について、多くの資料を使って行った。現在の標準的がん治療では根治に至らない進行癌や再発癌の治療限界を超えるとされた「がんワクチン」だが、それにさえ潜在している弱点の解決のために新たに登場したのが「樹状細胞ワクチン」である。このワクチン療法を支える免疫システムの原理と治癒のメカニズムについて詳しく述べた講演は、プラセンタの広範な有効性の根拠が「免疫力」にある可能性を示唆するものとなった。
研究発表は内科分野から2題、歯科分野から1題、基礎・総論分野から1題が行われた。 当医学会理事長の長瀬眞彦氏(吉祥寺中医クリニック 院長)による「プラセンタ療法の可能性」と題した論考は、プラセンタの作用機序の科学的解明が遅れた実情を指摘するとともに、今後のプラセンタ療法が進むべき方向を示した。プラセンタの利用は内科・整形外科・歯科・美容皮膚科など多分野に及んでいるが、誤った判断による不適切な用例が増えれば療法そのものへの信頼が揺らぎかねない。演者はそれを防ぐ取組みの一つとして、日本胎盤臨床医学会が新たにプラセンタ療法の「認定医制度」を発足させた経緯にも触れ、学術団体として堅実に活動していく抱負を述べた。
また、プラセンタの評判に呼応してブーム化した市場に氾濫する多様なサプリメントに対し、不適切なものを規制するために新たに実施されることになった公的新基準の規格について、当医学会の基礎研究部門担当理事である大石真巳氏が報告した。
歯科医療と統合医療から1題ずつ発表された研究報告は、日常の医療にプラセンタ療法が恒常的に組み入れられ、エビデンスの構築へ向けて症例の蓄積が着実に医療現場で進んでいることを示した。
更に前回も反響が大きかったことを受け、今回も4回目の試みとして司会者と各診療科を代表する5名の医師による「パネルディスカッション」が行われ、各医院のプラセンタ療法導入の動機、治療の実際、患者の反応や具体的な医療効果について、会場の参加者も交えて1時間半にわたり意見が交換された。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | がんワクチン療法の現状と、今後の課題 医療法人社団医創会 セレンクリニック福岡 院長 高橋 秀徳 |
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〔研究発表1〕 | プラセンタ療法の可能性 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 |
〔研究発表2〕 | 歯周病とプラセンタ きたじま歯科 院長 喜多嶋 洋史 |
〔研究発表3〕 | プラセンタサプリメントの公的新基準について スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真巳 |
〔研究発表4〕 | プラセンタ療法とこれから――統合医療の可能性について 統合医療センタークリニックぎのわん 院長 天願 勇 |
〔公開討論会〕 | テーマ:「自然治癒力の増強とプラセンタの可能性」 司会:西谷 雅史(響きの杜クリニック 院長) パネリスト:
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第13回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、医療・美容・健康産業関係者120名余が参集、公開討論会も
設立6年目を迎えた今春、社会的役割の拡大と会員の増加に伴い「一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(代表理事・長瀬眞彦氏)」へと組織変更した同会主催の第13回学術大会が、2013年5月19日(午前9時30分~午後5時50分)、東京ステーションコンファレンス5階の会場に医師・歯科医・獣医、美容・健康産業関係者など120名余を集めて開催された。
大会実行委員長は清水伸一氏(清水整形外科クリニック 院長)、大会実行副委員長並びに総合司会は上田容子氏(神楽坂ストレスクリニック 院長)が務めた。
時宜を得たテーマで好評の招待講演は、今回は「生体時計の謎に迫る」と題して東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科の大塚邦明教授が行い、あらゆる生理現象や疾患に関与するとして近年改めて注目を集める生体時計の世界的研究の現状と、生体時計を活用した健康増進法に至るまでを多くの資料を元に詳述した。
吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)の特別講演は、普及期を経たプラセンタ医療を更に深化させ医療現場に浸透させるために、関係者全てがプラセンタ療法の真髄を認識して至適な用法を工夫するとともに、多様な症例を丹念に蓄積していくべき必要性が述べられた。
研究発表は、基礎研究分野から1題、治療面では内科分野から2題、サプリメントの活用法が1題あり、日常の医療を通じてエビデンスの構築が図られている実情を立証する発表となった。その他に1題、視野を海外の論文にまで広げたプラセンタ研究の実情を紹介する論考があった。
また前回、前々回とも反響が大きかったことを受け、今回も3回目の試みとして司会者2名と6名のパネリスト、及び会場の参加者を交えた「公開討論会」が行われた。プラセンタ医療の更なる活用と充実のために学会としてプラセンタ療法のガイドラインを構築すべき時期に来ているという認識に立ち、前半では診療科別の標準的な治療法の実際、後半では事前に同医学会会員に対して行ったアンケート「疾患別プラセンタ治療の方法と効果」の集計結果に対する討論と意見交換が1時間半にわたり行われた。
◆認定医試験を実施
今大会では、日本胎盤臨床医学会が創設した認定医制度の第1回試験が会場の一角で行われ、大勢の医師が受験した。今後、試験は順次機会を設けて実施されるが、これはプラセンタ医療の質的向上と同時に、患者にとっての安心と安全を保証することに寄与するための制度で、他の認定基準も満たした場合に認定医資格が与えられることになる。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | 生体時計の謎に迫る 東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科教授 大塚 邦明 |
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〔特別講演〕 | 日本胎盤臨床研究会大会を振り返って――後編 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | 豚胎盤抽出物(プラセンタエキス末)の抗疲労効果 株式会社ホルス代表取締役社長・医学博士・薬剤師 三井 幸雄 |
〔研究発表2〕 | プラセンタ療法による肝疾患加療の経験 ますなが医院院長 増永 荘平 |
〔研究発表3〕 | 不整脈疾患へのプラセンタ療法の効果 医療法人トータルライフ医療会 東京トータルライフクリニック院長 馬渕 茂樹 |
〔研究発表4〕 | 胎盤て?――プラセンタサプリメントについて考える 清水整形外科クリニック院長 清水 伸一 |
〔研究発表5〕 | 古今東西の文献からみたプラセンタ療法の効果 吉祥寺中医クリニック院長 長瀬 眞彦 |
〔公開討論会〕 | テーマ:プラセンタ療法のガイドライン構築ヘ向けて―現状と課題 司会:長瀬 眞彦(吉祥寺中医クリニック院長) 清水 伸一(清水整形外科クリニック院長) パネリスト:
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第12回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、医療・美容・健康産業関係者120名余が参集、公開討論会も
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第12回学術大会が、2012年11月4日(午前10時?午後4時)、ホテル京阪京都の会場に医師、歯科医、獣医、美容・健康産業関係者など120名余を集めて開催された。
大会実行委員長は山本俊昭氏(山本医院 院長)、大会実行副委員長並びに総合司会は北西 剛氏(きたにし耳鼻咽喉科 院長)が務めた。
恒例の吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)の特別講演は、わが国におけるプラセンタ内服薬の開発者である三林隆吉教授(京都大学)の業績紹介が主題であったが、論考は注射薬と内服剤の特性に応じた使い分けにまで及んだ。吉田氏にはこれまでの当大会において、胎盤療法の先達である稗田憲太郎教授(久留米大学)、九嶋勝司教授(福島医大・東北大学・秋田大学)に関する詳しい論究があるが、折しも今年は三林教授の没後35周年に当たるところから新たに演題に選ぶとともに、シンポジウム会場も三林教授に縁の深い京都に設定されたものである。
ランチョンセミナーでは、三林教授が戦時中(昭和18年)に創製した胎盤製剤「ビタエックス」が、戦後の混乱期を経て製品化される経緯について、迫 博視氏(ビタエックス薬品工業㈱ 学術担当)が貴重な資料を元に発表した。
研究発表は、基礎研究分野から1題、内科分野から2題が行われた。プラセンタが多くの診療科に普及するにつれて、曖昧な知見が広まりつつあることへの反省の声も聞かれる昨今だが、その反面、プラセンタ療法を日常の医療にしっかりと組み入れ、エビデンスの構築に努めている医師や研究者も少なくないことを立証する発表となった。
また、前回の当大会で反響が大きかったことを受け、今回も2回目の試みとして司会者と6名のパネリストによる「公開討論会」が行われた。各々の医院におけるプラセンタ療法の実際、具体的な医療効果、患者の反応などについて、会場の参加者も交えて1時間半近くにわたり意見交換が行われた。
〔講演の演題及び演者〕
〔特別講演〕 | 三林隆吉先生とビタエックス 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
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〔研究発表1〕 | プラセンタ製剤の投与方法の再考 スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真巳 |
〔研究発表2〕 | 胎盤抽出物(PE:placental extracts)治療との出会いから現在まで ――胎盤抽出物治療の必要性―― 川口メディカルクリニック 院長 川口 光彦 |
〔研究発表3〕 | 当院におけるプラセンタ療法の実践 医療法人社団 荒木病院 理事長 荒木 重平 |
〔ランチョンセミナー〕 | ビタエックス薬品工業株式会社とプラセンタ製剤 ビタエックス薬品工業㈱ 学術担当 迫 博視 |
〔公開討論会〕 | テーマ:「プラセンタ療法の実際と、有効性を高める工夫」 司会:山本 俊昭(山本医院 院長) パネリスト:
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第11回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、医療・美容・健康産業関係者130名余を集め、公開討論会も
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第11回学術大会が、2012年5月20日(午前9時30分?午後5時50分)、東京ステーションコンファレンス5階の会場に、医師・歯科医・獣医、美容・健康産業関係者など130名余を集めて開催された。
大会会頭は長瀬眞彦氏(吉祥寺中医クリニック院長)、大会実行委員長は熊倉正和氏(熊倉歯科院長)が務めた。 今回は招待講演が2題あり、桑田一夫教授(岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科)は「自己複製するタンパク質‘プリオン’の制御」を講演した。BSE(牛海綿状脳症)やCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の原因物質であるプリオンは、プラセンタ製剤の原料の安全性に関係するため専門家による科学的な説明が求められていたが、今回の講演はその要望に応えたものである。講演ではアルツハイマー病などの神経変性疾患やⅡ型糖尿病の病原、あるいは再生医療の他家幹細胞治療における危険因子としても近年注目されているプリオンの構造や機能に加え、その複製反応を抑える抗プリオン物質の開発研究の現状についても多くの新資料を使って報告された。
もう1題の招待講演はドンギュン・ソル教授(Donggeun Sul Ph.D. 高麗大学大学院医学科)が行い、胎盤抽出物(PE)が細胞や組織におけるDNA・脂質・タンパク質の酸化傷害に対して高い抗酸化能を示した研究成果が綿密な実験データを元に報告された。
吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)による特別講演は、当研究会創設以来の5年間をプラセンタ医療の普及期とすれば、これからは基礎研究を更に深化させ、適切且つ効果的な用法を医療現場に浸透させ、多様な症例を蓄積していく実践と展開の時期であるので、関係者全てが一層真摯に対処していくべき使命を負うというと覚悟と抱負が述べられた。
研究発表はプラセンタ療法が多くの診療科で広く用いられていることを反映し、皮膚科、整形外科、獣医療から各1題ずつ行われた。
また、今回は初めての試みとして司会者と8名のパネリストによる「公開討論会」が行われ、各々の医院におけるプラセンタ療法導入の実際、具体的な医療効果、患者の反応などについて、会場の参加者も交えて1時間半近くにわたり意見が交換された。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演1〕 | 自己複製するタンパク質‘プリオン’の制御 岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 教授 桑田 一夫 |
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〔招待講演2〕 | ガンマ線照射およびベンゾピレン(BaP)によって誘導された
ラットの各種組織における酸化傷害に対する胎盤抽出物(PE)の影響 高麗大学大学院医学科 教授 Donggeun Sul Ph.D. |
〔特別講演〕 | 胎盤臨床研究会大会10回を振り返って 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | まず使ってみようプラセンタ ――知らなかった効き方があり、医療に幅ができる 清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一 |
〔研究発表2〕 | 胎盤エキス注射によるシミの治療 上野医院 院長 上野 正樹 |
〔研究発表3〕 | 動物におけるプラセンタの使用経験 鈴木動物クリニック 院長 鈴木 富吉 |
〔公開討論会〕 | テーマ:プラセンタ療法の可能性と、今後の課題 司会:北野原 正高(きたのはら女性クリニック 院長) パネリスト:
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第10回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
医師、医療・美容・健康産業関係者が3.11被災地「松島」に参集
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第10回学術大会が、2011年11月27日(午前9時30分?午後3時30分)、松島センチュリーホテル(宮城県)の会場に医師および医療・美容・健康産業関係者など60余名を集めて開催された。
今年(2011年)は胎盤医療の生みの親の一人である九嶋勝司教授(福島医大・東北大教授、秋田大学長を歴任)の生誕百年に当たるため、年初より九嶋教授ゆかりの地で「生誕百年記念大会」を開催する準備が進んでいたが、会場に内定していた松島センチュリーホテルは東日本大震災の津波で冠水。5ヵ月をかけて営業再開に漕ぎ着けた直後でもあり、今大会は全国各地からの参集者が胎盤医療を通じて先人や相互間の「絆」を確認し合う貴重な場となった。
大会会頭は山形淳氏(山形内科消化器科院長)、大会実行委員長は北野原正高氏(きたのはら女性クリニック院長)が務めた。仙台を医療活動の拠点とする両氏であるが、開会の辞で山田会頭は大震災に寄せられた各地からの見舞いに感謝を述べ、困難な状況下で改めて「温かい医療」の必要性を痛感した旨を述べた。また、北野原実行委員長は、大震災を通じて確かめ合った絆の輪を、今後のプラセンタ療法の更なる普及発展に活かしたいとの希望を述べた。
大平哲也准教授(大阪大学公衆衛生学)の招待講演は、多くの調査結果から「笑い」のストレス解消効果を立証する内容の濃いものであったが、至芸ともいえる話術の妙で会場には笑い声が絶えず、笑いの効用を実体験する場となった。
特別講演では、吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)が九嶋勝司教授の胎盤医療に於ける業績をたどるとともに、ローヤルゼリーの普及に尽力したり精神世界の研究にも取り組むなど西洋医学一辺倒でなかった人柄を紹介。併せて九嶋教授が専門とした更年期障害に対するプラセンタ療法の活用法と実績を、症例を挙げながら紹介した。
実際に多くの診療科で用いられるところに特徴があるプラセンタ療法であるが、今大会の研究発表も中医学、整形外科、歯科医療から各1題のほか、基礎研究分野からも1題の発表が行われた。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | 笑いと健康――笑いの心身への影響についてのエビデンス 大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学准教授 大阪府立健康科学センター 非常勤医師 大平 哲也 |
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〔特別講演〕 | 九嶋勝司先生と更年期障害 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | 母体を制御する胎盤成分 microRNA スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己 |
〔研究発表2〕 | プラセンタ療法――歯科医療への応用 熊倉歯科(新宿区) 院長 熊倉 正和 |
〔研究発表3〕 | 当院でのプラセンタ治療の実際 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 |
〔研究発表4〕 | プラセンタ医療の現状および未来への展望を考える――個人的意見として 清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一 |
第9回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。
医師、医療・美容・健康産業関係者など150余名が参集
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第九回学術大会が、2011年6月12日(午前9時30分~午後5時45分)、東京ステーションカンファレンス サピアタワー6Fの会場に医師および医療・美容・健康産業関係者など150余名を集めて開催された。また、今大会では企業展示室の一角に本会場の映像と音声を流すライブ会場が設けられ、多くの参加者が利用した。
大会実行委員長は稗田圭一郎氏(鶴巻メンタルクリニック院長)、大会会頭は山田荘太郎氏(南砂町駅前クリニック院長)が務めた。開会の辞で山田会頭は、東日本大震災の被災者に見舞いを述べ、こうした困難な状況下にあればこそ緊張感をもって今大会に臨み、得られた知見を明日からの医療に役立てたいと述べた。
ここ数年、プラセンタ療法はさまざまな診療科で活用が進められてきているが、そうした状況を反映して今大会の講演内容も広範にわたり、招待講演と特別講演が各1題、研究発表は5題を数えた。研究発表では整形外科、精神科、ペインクリニックのほか、獣医科領域でのプラセンタの利用例が報告され、中にはカジノ収益金が健康増進事業の運営費に充てられているドイツなどに倣って、わが国もプラセンタ治療をリンクさせた健康・保養施設を具体化すべき時期に来ているのではないかと提案する研究発表もあった。
招待講演では、プラセンタ療法が女性の更年期障害に多用されることに関連して、中高年男性が訴える不定愁訴を「男性更年期障害」と捉え、それが男性の性腺機能の低下による「LOH症候群」だとする最近の医学知識並びに研究成果とその診断・治療、また国内でも関心度の高いEDの具体的対処法について、堀江重郎氏(帝京大学医学部泌尿器科主任教授)が多くの資料を提示しながら解説した。
特別講演では、吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)がプラセンタ療法の先駆者である稗田憲太郎博士の人柄を語り、稗田博士の業績と医学思想の今日的役割の重要性を述べた。そして近年得られた胎盤成分の作用機序に関する知見を紹介し、明らかにされつつある効果発現のメカニズムから考えられる「これからのプラセンタ療法」、またその際の使用法の注意点についても、症例を挙げながら具体的に言及した。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | テストステロンとLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群) 帝京大学医学部泌尿器科 主任教授 堀江 重郎 |
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〔教育講演〕 | プラセンタ療法:
日本人が開発した「生体に備わるシステムを活用する治療法」
――知らざるを否定せず、知らざるに学ぶ 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | 獣医科領域におけるプラセンタ療法――肝疾患および創傷への応用 渡邊動物病院 院長 渡邊 正俊 |
〔研究発表2〕 | プラセンタ療法――いくつかの新しい考えと試み 東京トータルライフクリニック 院長 馬渕 茂樹 |
〔研究発表3〕 | 精神科医から見たプラセンタ――胎盤力の応用について クリニック釈羅 院長 中西 昭憲 |
〔研究発表4〕 | 脊柱管狭窄症(LSCS)に対する非観血的治療のスタンダード化を目指して レリーブルクリニック 院長 山上 二郎 |
〔研究発表5〕 | 慢性病の多くは、プラセンタ欠乏症候群か? ――プラセンタが体を変える、支える! ――プラセンタのパワーを考える! 清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一 |
第8回「日本胎盤臨床研究会」大会開催
皆様のご協力のもと、無事終了いたしました。 厚く御礼申し上げます。
医師・医療関係者など80余名が参集
一般財団法人 日本胎盤臨床医学会(理事長・長瀬眞彦)主催の第8回学術大会が、2010年10月11日(午前9時30分~午後3時30分)、ホテル百万石(石川県加賀市)に医師・医療従事者・健康産業関係者など80余名を集めて開催された。会場が立地する石川県は100余万両を所領した加賀前田藩の名で広く知られているが、江戸時代に加賀の秘薬とされた「混元丹」には胎盤が使用されており、プラセンタとの縁も浅からぬものがある。
講演は招待講演1題、教育講演1題、研究発表5題を数え、内容の充実した研究会となった。 ここ数年、わが国ではプラセンタ療法の知名度が一層高まり、さまざまな診療科での活用が進められてきているが、そうした状況を反映して今回の研究発表では整形外科、内科、婦人科にわたる症例研究が3題、並びに機能性に関する基礎研究2題が発表された。
招待講演では、韓国におけるプラセンタ療法普及の推進者である申峻昊氏(大韓胎盤臨床研究会副会長)により、ここ10年余にわたる同国のプラセンタ療法の浸透、並びに近年のWell-being、Anti-agingをトレンドとする"プラセンタ・ブーム"の実情、および製剤の有効性や安全性等に関する同国食薬庁の評価や規制の実態が報告された。申氏はさらに形成外科医として行ってきたテニスエルボー、ゴルフエルボーなど骨格系の疼痛に対するメルスモン注射薬の有効性に関する臨床経験を、詳細なデータを添えて報告した。
教育講演では、わが国におけるプラセンタ療法のパイオニアである吉田健太郎氏(吉田クリニック院長)が、メルスモン注射薬の効果的な使い方に関して①ムンテラ ②投与回数と間隔 ③投与方法 ④注射後の注意などについて同院で扱った症例を呈示しながら具体的に述べ、さらに最近注目されている内服用カプセルが症例によっては注射薬との併用で多大な効果を示すこと、またその場合の使用法についても言及した。
〔講演の演題及び演者〕
〔招待講演〕 | 韓国における胎盤療法の現状 Part 2 ―2010年度―、
及び骨格系疼痛治療に対する胎盤注射療法の臨床経験(メルスモンstudy) 東京医科歯科大学 教授 仁科 博史 |
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〔教育講演〕 | メルスモン注射薬の効果的な使い方と、吉田クリニックにおけるプラセンタ療法の実際 吉田クリニック 院長 吉田 健太郎 |
〔研究発表1〕 | 負荷の有無によるプラセンタエキスの美白作用の変化 スノーデン株式会社 執行役員薬粧事業部長 大石 真己 |
〔研究発表2〕 | プラセンタ療法は主役にも脇役にもなる 細川医院 院長 細川 嘉彦 |
〔研究発表3〕 | 豚胎盤抽出物(プラセンタエキス末)の抗疲労効果 株式会社ホルス 代表取締役 三井 幸雄 |
〔研究発表4〕 | プラセンタが体を変える――プラセンタ治療を科学的に解明する時が来た 清水整形外科クリニック 院長 清水 伸一 |
〔研究発表5〕 | 多様な疾患に対するプラセンタ注射の効果 吉祥寺中医クリニック 院長 長瀬 眞彦 |